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幸せ

幸せ

 

 

夜明けはインク色から

だんだんとカフェオーレ色に変わり

そして真新しい朝の訪れになる

 

届けられた新聞で戦争を憎んだ後

朝食のテーブルで平和を愛す

 

記憶がモノクロームなのはメディアの洗脳のせいで

実のところしっかりとカラーで刷り込まれている

 

初めて買ってもらった自転車は

真っ青な彩りをしていたし

前輪の右横には黄色のピューマの旗が立っていた

走るとそれが風の形でなびいたのだ

 

過去も現在も未来も

街の色は変わらない

ただ景色が変わるだけ

 

ところでいま

あなたは幸せですか

 

幸せはもともと不完全

穴ぼこだらけの資本主義社会

願わない人のところへはやって来ない

けれど

みんなが幸せ願うから

いつも幸せは大忙し

 

幸せはお人好し

幸せは薄情

こんな風に言われてしまう幸せは可哀想

 

幸せは不器用

未来に行くのがとてもへた

だから

予め未来で待っている

 

「気がついたら幸せ」というのが

幸せにとっていちばん楽らしい

 

気づいてあげよう

自分はいま

幸せなのだと