調律

調律

 

 

ピアノの調律には資格が要るが

自分の調律に資格は要らない

 

最近心のどこかで

小さな歪みを感じていたが

 

そう思えたら大丈夫

心を調律すればいい

 

調子が良い

とは

超詩が良い

と書く

 

自分で自分の背中を押してみる

ひとりで詩を書いていると
ひとりではないことに気がつく

 

僕にはボキャブラリーの欠如が見られるから

それを補うためにメロディの力を借りる

それも調律

 

外は晴れているが晴れすぎだ

会話は必要だが語りすぎだ

これも調律

 

人も自然もバランスの中で生きている

悲哀と歓喜の中で生きている

 

何もしない一日はあまりにも長く

夢中になって過ごす一日はあまりにも短い

 

終電車が都内をブルースで走って行く

疲れたビジネスマンにはクラシックな眠りを

 

始発電車が郊外をカントリーで走って行く

新しい街並みにはミュージカルな装いを

 

僕は少しの間

悪い夢を見た

 

夢から起きたら

サラダな朝だ

 

美しいものには理由がある

素敵な言葉には自由がある

 

バランスとは調和

調律とは呼吸合わせ

 

そうやって

命を育みながら僕たちは生きている