東京

東京

 

 

高層ビルから見守る夕陽は

心電図のような山間に金色の糸を放ちながら沈んでゆく

 

雲は空の海を流氷のように流れ

一日のクライマックスの脇役を演じている

 

朝陽には何事にも動じない勇気を感じ

夕陽には一日の仕事をやり遂げた凌牙を感じる

 

昇る太陽で息を吸い

沈む太陽で息を吐く

 

砂利を投げたように忙しかった街は

夕景とともに地上に星をつくる

 

生きるということは

果てしないしんぼう

 

誰もがそうであるように

僕は僕なりにやってゆくのだろう

 

電線が風で小さなビブラートをしている

僕はそろそろオブラートを破ろうとしている

 

仕方のないことは

もう悩む必要はない

過ぎてしまったことなのだから

 

逃げ隠れしない真っ直ぐな心で挑めば

好奇心を失うことはないだろう

 

夢の降る街東京で

僕の野生は何を手にするのか