10円。

その日は、前日、アメリカから帰ったばかりでしたので、時差の調整がうまくできず、

一睡もせずに新横浜駅に向かいました。

 

大阪に住む知人の息子さんの結婚式に出席するためです。

 

いつも、時間ギリギリで行動するのですが、寝てないわけですから、

とっくに用意を終え、駅まで車で送ってくれるというマネージャーを待っていました。

 

家から新横浜駅まで、だいたい40分あれば十分ですね。

 

マネージャーは、約束の時間より、1時間以上前に来てくれました。

乗る新幹線の時間など、調べて行くことはあまりませんので、

ま、着いた時に、乗れる新幹線でいいやと。

 

第三京浜道路は、ドライバーにとって実に使い勝手があり、

スーイスーイスーダラダッタで、行けるのです。

混むということがありません。

 

早めに出発をした上に、30分そこそこで新横浜に到着し、右手にカバンを持ちながら改札に向かい、電光掲示板を見上げました。

 

「新大阪 のぞみ、えーと、のぞみ・・・。」

「11:05分か・・・。」←覚えてるわけないだろ!テキトー

 

手に入れたばかりの腕時計(ヤフオクで)を見ると、針は11:00を指していました。

 

ここなんです。

ここが誰もが知る「新横浜駅」でした。

 

いや、そーではなくてぇ。

ここが、それから起こる全ての入り口だったのです。

 

つづく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは。ASKAです。

前号までのあらすじ。

 

上、参照。

 

腕時計(ヤフオク)は11:00

新幹線は11:05

 

次の「のぞみ」は、20分後。

さて、みなさんは、どうされますか?

 

私は、生粋のチャレンジャー。

切符を購入する「みどりの窓口」をチラ見しますってぇと、行列です。

 

僕は頭がいいんです。

 

「こういう時は」

 

と。

 

入場券で改札を抜け、とりあえず、新幹線に乗る。

そして、中で、車掌に料金を払う。

 

「よし!」

 

自販機で入場券を、ポケットの小銭でゲット(指差し確認、よし!)

改札通過(指差し確認、よし!)

 

搭乗乗り場確認(大きく指差し確認、よし!)

エスカレーターをついに発見(心の中で本人の大歓声)

エスカレーター1段目に乗る。成功!!(BGM スタート  ET サウンドトラックより)

左に立つ乗客。右側を駆け上がる私。「すいまてーん!!」

 

そして、ホーム。

わはは。私は頭がいいんです。

 

新幹線は、すでに到着しておりましたので、とりあえずいちばん近いドアに駆け込む。

 

成功!!

 

それを、リアルタイムで見ていた乗客からは握手ぜめだったですね。

みなさんご存知のように、私が「ミスター11:05分」と、言われるようになったのは、

ここからなんです。初めて明かします。

今では、すっかり、どこに行っても「イレブンファイブ!」と、呼ばれます。

 

1月に亡くなった母の最後の言葉が、

 

「まけ・・るな。イ・・レブンファ・・・ファイ・ブ・・・。」

 

でした。

最近は「イレブン!!!」と、呼ばれることが多いですね。

サッカー日本代表が、僕に一目置いているのは、

この「イレブン」を、僕が背負ってるからなんです←ホント、怒られるぞ!!

 

「さて、とりあえず座ろうかな・・・。」

 

向かい合ったメタルのドアが開きました。

 

「嘘・・・でしょ・・・。」

 

満席。なんで・・・。

その日は、3連休の初日だったのです。

 

「いやいや、どうしてどうして。どこかに空席はあるだろ。」 

 

通路を歩きます。歩きます。そして、歩きます・・・。

行き止まりで、次のドアが開き、次の号車。そこも同じ光景でした。

 

「んな、バカな・・・。大丈夫。わはは・・・。問題ない。」

 

そして、次のドア。

次のドア・・・。

 

「・・・。まんせき・・・やん。」

「誰か、どいて百合子都知事・・・。」

 

先ほどの、大喝采。握手攻めは何だったんだろか・・・。

その時、パーサー(売り子さん)が歩いてきました。

 

「すみません。」

「あ、イレブン!」

「そう。イレブンです。今日は、満席なのでしょうか?」

「はい。空きは一席もありません。イレブン。」

「そうですか。それでは、仕方ない。立っていましょう。」

「申し訳ありません。イレブン。」

「あ、ちょっと、ちょっとちょっと。」←タッチ風に脳内変換してください。

「なんでしょう?イレブン。」

「実は、入れ便・・・。」←変換ミス。

 

「実は、このイレブン、乗車チケットを持っていないのですよ。車掌さんを呼んでいただけますか?」

「あっ?そうなんですね。イレブン。では、お待ちください。呼んできやしょう」

「かたじけない。」

 

僕は、乗車口のドアに肩を預け、流れる風景を見ていました。

 

「ふふ。」←笑み。意味あんのか!

 

空を見上げると、一筋の流れ星が消えて行きました。←ひるま、昼間!!

 

5分後。

車掌さんが、来ました。

 

「あ、イレブン。チケットをお持ちではないそうで。」

「ええ。気が付いたら、新幹線の中にいましてね。」←嘘つけ!!

「ああ、よくありますよ。イレブン。」

「バナナことをしたものです。」

「今日はどちらまで?イレブン。」←うざくなって来たでしょ?

「結婚式会場まで。」

「そこには停車しませんよ。イレブン。」

「あはは。アメリカンジョークですよ。」

「あはははははは。イレブーン。」(笑)よっ!中村屋!!←グループ魂

 

 

 

あれ?

また「ピンポーン」って。

 

リアルキャスト時代の、元社員が遊びに来ました。

最近、みんな、よく来るんです。

 

後ほど。

それでは、ドロン。

 

ASKA

  

 

 

今、啓介さんと盛り上がっているのです。

いやぁ、楽しい!!!!

 

昨日の

 

「ごめん。具合が悪か。明日」

 

で、止まったメールの謎が解明。

 

では、発表します。ドロロロロロロロロロ←ドラムロール

今、私の手には一枚の封筒があります。

スマホ、パソコンの前のあなた。心の準備はよろしいですか?

 

私、イレブン。少々緊張しております。

宏美ちゃんハサミを。(アシスタント岩崎宏美を見る)←いつからだよ!!

 

「はい。」(正面顔のまま両目だけイレブンを見て大きくニンマリ)←片目だけで見たら怖いだろ!!

 

堺正章風イレブン、ハサミで封筒を切る(1カメ 指先にズームアップ!!)

 

「はい。泣いても笑っても、もう答えが変わることはありません。審査委員の皆様、ありがとうございました。」←審査委員はいらない!!

 

2017年6月28日。輝け!昨日の悶々!!どーなってるの!!←コント55号のポーズ

 

はっぴょーです!!!!

 

「ごめん。具合が悪か。」

「ごめん。具合が悪か。」

 

「ごめん。具合が悪か。アスカは起きとう?」

「アス」で、漢字変換してしまい、そのまま寝た!!

が、正解でしたぁ!!!!

 

みなさん、今日はもう、お眠りするのですよ。

私は、まだまだ、これからです。

 

お互いの新曲を聞かせ合いながら、

ワァワァ言ってます。

 

では。

ドロン。

 

ASKA