間も無く、オフィスを構え、いよいよ会社が機能をし始めます。

これを「まだ早い」と、捉える方が「世間の声」だというのは、

重々承知しております。

 

以前にも、書いたと思うのですが、

頭を垂れて反省の姿を見せるのは簡単なことです。

 

そう、見えるように、演技をすればいいのですから。

 

「反省の色がない」

「堂々としすぎだ」

 

それへの答えが、今後の活動だと思っているのです。

 

今、振り返ると、

 

「近しき人に引退を伝えた」

 

あの時が、いちばん深い反省の時だったのでしょう。

2年間、何もしない時間が流れましたからね。

 

時間の流れは、人によって違いますので、

「2年間」と、いうのは、僕にとって実に長い時間でした。

 

「700番」にも、書きましたが、最後に自分を救ってくれたのは、

自分の作ってきた音楽でした。

 

「自分に向き合え」

 

向き合った答えは、音楽でした。

 

「自分を大切にしろ」

 

大切にするには、音楽でした。

 

起こした事実は事実です。

しかし、寄って集っての報道は、事実以外、全部嘘でした。

 

事実は消えません。

今、僕が戦っているのは、

それによって塗ったくられたイメージと戦っているのだと思っています。

 

それを塗り返すには、事件前よりも、もっと強く、

そして深い意識で音楽に向かうしかありません。

 

「堂々としすぎている」

 

確かにそう見えてしまうでしょうね。

 

しかし、僕にとっては「堂々と」というよりも

「一点に向かって歩いてる」

と、いう気持ちの方が強いですね。

 

 向かって、そして向かっていくしかないのだと思っています。

 

一緒に歩いてくれる仲間が、時間とともにどんどん増えてきました。

本当にありがたいことです。

 

そうなると、また、こういう声が届きます。

 

「どんな人間かも、わからないのに・・・。」

 

僕は、心でこう思っています。

 

「そういうあなたは、一緒に歩いてくれてないじゃないか。あなたと、知り合った時

 には、あなたも、そう言われてたんだよ。『どんな人間かもわからないのに』と。」

 

先日も、書かせていただきましたが、

これからの自分にとって、本当に必要な人であるか、そうでないのかのふるい分けが、

皮肉にも、自分が起こした事件によって、しっかりとできました。

 

すべては、出会いだと思っています。

付き合い、そして相手を知る時間の長さではありません。

「良き出会い」と、いう運の方が大きく左右します。左右してきました。

 

それを、信じるしかありません。

 

僕は「700番」の中で、担当刑事との談笑の時に、こういうやり取りをしたシーンを書きました。

 

「女性社員からモテない男に、仕事のできるやつはいません。」

 

本当にそうです。過去、そうでしたからね。

女性社員は、実によく見ています。

 

「頭が悪くて、人として良い人」

 

これは、モテます。いや、信用されるという方が適切な表現でしょう。

 

それと、僕が、出会いにおいて、とても大切にしていることがあります。

一緒に仕事をする上で、例えば、新入社員だとしましょう。

 

前の会社の悪口を言う人は、まず、採用しません。

 

僕の、僕らの元を離れる社員、仲間には、必ず、それを伝えます。

「自分のことを悪く言って欲しくない」と、いうことでは、ありません。

また、逆に褒めてもらう必要もありません。

 

「前の会社は、こうだった。大変だった。だから辞めました。」

 

その手の人間は、ここを離れる時に、

必ず、その言葉を繰り返して行く人間ですからね。

 

信用はできませんし、気も許せません。

 

さて、いろんなことが動き始めました。

出会いは未来です。

 

ASKA