明治神宮

東京に住んで、約40年近くなりますが「明治神宮」へ行ったの初めてでした。

原宿の緩やかに登るメインストリートの突き当たり(原宿駅方面)に「明治神宮」があるのは、
知っていたのですが、なぜか、縁遠く、これまで訪れたことがなかったのです。

実は、昨日から北海道千歳の親友が、仕事のついでに、僕の家に泊まり、
ふたりで深夜まで深い話をしたのです。

そいつ、3月6日が、誕生日でした。
僕の誕生日から、少し遅く生まれた同級生です。

もう、長い付き合いです。
そいつが、男60歳にして、大きな岐路を迎えました。

う〜ん、崖っぷちに立たされて、爪先立ちの状態。
つま先立ったその土は、パラパラと谷底に落ちています。

「オマエなら、どうする?」
「オレか・・・。オレは、どんな時も『なんとかなる』で、やって来たからな」
「オマエは、よく、あんな事件の後に、ここまで来たよな?」
「ばかやろ。まだ、スタート地点にも来てない。それに、オマエたちに恥ずかしい人生を見せられるか!」

そんな会話をしているときでした。

そいつ、僕の福岡の友人たちとも、すっかり仲良くなっていましたので、先日切除した、
あの5倍以上に膨れ上がった盲腸の写真を持っていたのです。

あの日、このブログでは、みなさんにあまり心配をかけないよう

「後、一日遅かったら・・・」  

と、いう表現を使いましたが、実は、

「もう少し遅かったら、破裂していた」

が、医者から伝えられていた事実でした。

もし、破裂していたら人生アウトだったか、手術が上手くいったとしても、
1ヶ月の入院生活を余儀なくされていましたので。

でも、僕の人生です。
運だけで生きてきました。
ちゃんと破裂しないようになっていたのです。

事件〜AbemaTV〜亀田興毅との出会い〜籠神社での厄落とし・・・。

そう。
僕は、あの腹膜炎は「厄落とし」だったと確信していますので。

そこで、僕は尋ねました。

「そう言えば、オマエ、オレと同じ早生まれなんだし『厄払い』は、したか?」
「いや、してない」
「オマエ、還暦でこの状態は『厄』だろが。明日、一緒に明治神宮に行こう。厄払いしろ」

明治神宮が、あんなに大きなところだとは思いませんでした。
東京のど真ん中。
若者のファッションを生み出す「原宿」ですからね。

そんな場所に、あれほどの神社があるんですね。

車を降りたら、すぐにドデカい鳥居が、そびえ立っていました。
その端っこを、深々とお辞儀をして鳥居をくぐりました。

真ん中は、神様が歩かれるところですので、参拝者は境内まで、道の端を歩かなくてはなりません。

少し歩くと、

「五箇条のご誓文」

が、ありました。



そして「ご祈祷」をするところにたどり着き、今日の僕は「付き添い」として、参加しました。




威圧されそうな、そして風格のある扉の向こう側には、
さすが明治神宮とも言える広大な祈祷の間がありました。

僕は、祈祷の間、外で待っているつもりでしたが、「お連れの方もどうぞ」と、中へ入れてもらいました。

神主さんの「はらへことば」の後、笛がなり、巫女が舞い・・・。
先日、僕が受けた「祈祷」の再現を、付き添いとして見せてもらいました。

そして、神殿へ。



二礼 二拍手 一礼。

そいつが、何を願い、感謝を伝えたのかは知りません。
僕も、もちろん、やってきました。

「ありがとな。何か、吹っ切れたというか、昨日までのすべてが洗われて、新しく生まれ変わった気になった」

そうなんですよね。
以前は、「二礼 二拍手 一礼」で、手を合わせても、形だけだったように思います。

しかし、今は違う。

手を合わせてお願いをすることが、自分の意識で自分のためにやっている。
そして、心から感謝を伝えることができるようになった。

来月は、また、別の友人と、ある神社に行くことになっています。
この歳を、ちゃんと無事に越えることのできるよう、これも「縁」なのでしょう。

四月をして、四度目の神社参拝なのですから。
こんなこと、人生に於いて初めてのことです。

先ほど、そいつ、
僕の部屋のドアを、清々しい顔で、そして笑顔で閉めて空港へ向かいました。

僕は、仲間が居たから、ここまで生きて来れたのです。
みなさんが居たから、ここまで音楽をつづけて来れたのです。

「還暦」

感謝で、その扉を開けることができました。

ありがとう。

ASKA

P.S.
そうそう。
昨日、その親友を連れて食事に行った時、
隣の席に、大毅がいました。

亀田大毅です。
興毅の弟です。

今年の元旦の、僕のブログを読んでくれておりました。
「大毅」について書きましたので。

「よし!今度、カラオケに行こう!!」

と、約束。

興毅と同じ、

「何と、礼儀正しい男なのだろう」

また、いつか、みなさんと一緒に海外にでも行って、
一緒にカラオケでもやりたいですね?

うん、
そんな日が来そうな気がするな。

 

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