約40年前の一目惚れ

初めての海外旅行は「ハワイ」でした。

以前、ここで1980年と書いてしまったんじゃないかな?
「万里の河」をリリース後でしたので、1981年の1月のことでした。

大学の後輩と、ふたりで行ったんですよ。
会社にそれを伝えましたところ、

「マネージャーも同行しないんだし、パックツアーで行きなよ」

と。

なにせ、旅行などしたことはありませんでしたし「パックツアー」なるものも、
よく理解しないまま、行きました。

団体旅行なのですね。
成田空港集合の指定時間は、フライトの5時間前でした・・・。

国内なら、30分前で十分ですが、さすが海外ともなると、そうなんだなと。
遅れないように行ったわけです。

しかし・・・。
待ちました・・・。
搭乗まで・・・。
4時間以上・・・。

ツアー客の中には、必ず遅れてきたり、成田に着いているのに、待ち合わせ場所がわからず、
成田空港内での集合場所を、延々と探し回ったりする方対策で、5時間前となっていたのでした。

今では、携帯電話がありますので、そのような時間設定ではないでしょう。

初めての海外旅行。
ハワイ。

本当に別天地でしたね。
ハワイの1月は雨期ですので、常夏の様相ではありませんでしたが、
それでも良かった。

仕事柄、たくさんの国にいかせてもらいましたが、今でも、

「一番行きたいところは、どこ?」

と、聞かれたら、迷わず「ハワイ」と、答えます。
そのくらい好きなところ、いや「国」と言ってもいいや。

ま、学生の海外旅行。
珍道中であったことは間違いありません。

ツアーでは、団体客に顔がバレてしまいましたので、
向こうに着いてからは、帰りの日まで、自由行動をさせてもらったのです。

ハワイは、アメリカ人からも「夢の島」と言われています。
本当に、そう感じました。

その中でも、一番印象に残っているのが、ハワイ大学キャンパス内のストアでした。
ハワイでの買い物のほとんどは、そのストアでした。

一瞬で、一目惚れしたものがあったのです。
6色のマグカップでした。

初めて見るガラスというか、材質でした。
6個、全色買ったんですよね。

日本に帰ってきてから、僕の家に訪れるお客さんに、そのマグカップを出すと、
みんな欲しがるのです。

そのくらい綺麗でした。

「TUG of C&A」の会報では、数回、そのエピソードを交え、紹介しています。
しかし、もう、あれから40年近く経ちましたからね。

いくら丈夫とは言え、そそっかしい僕ですので、一つずつ割れて行きました。
でも、一つだけ残ってるんです。



6色のうち、黄色だけが残りました。
40年前は、もっと鮮やかでした。

今回、グッズでマグカップを作るにあたり、僕は、どうしてもこのマグカップを再現したかったのです。
調べましたら、やはり1981年当時、アメリカで大流行したマグカップでした。

でも、もうこれを製造していた会社はなくなっていたのです。
なぜ、なくなったのか?

売れても売れても、利益が上がらなかったのです。

「ミルクガラス加工」

という、特殊製造方法でできたマグカップでした。
マグカップの内側が、ミルク色でしょう?

爆発的に売れたものの、採算が合わず、とうとう製造をやめてしまいました。

しかし、やはり大ヒット商品です。
この度、やっとそれを受け継いだ会社を特定できたのですが、あまりにも高額すぎる。

その上、電子レンジでは使えないということがわかりました。
僕の、81年のマグカップは平気で使えるんです。

しかし、インテリア部長としては、
あの時の6色で受けたインパクトから引き下がるわけにはいかないのです。

今週、オープンとなります「Fellowsグッズ」で、それに近いマグカップを作りました。
色は、4色です。

6色を揃えたかったのですが、もう2色は、イメージには届きませんでした。
なので、すっぱりと諦め、あれに近しい4色だけにしました。

「Fellowsマグカップ」
「DADAマグカップ」

ポラロイド加工してありますので、キラキラ感がやや薄れていますが、
本物は、もっと光沢があります。

ちょうど、僕のところに届いたばかりで、開封した6個はこんな感じです。
あと1色は、まだ箱の中にあります。





と、書いたところで、そう言えば、会社で全色を撮影したのが出てきました。
こちらの方が、そのままの光沢感をお伝えしやすいですね。



インテリア部長、満足です。


ASKA

 

www.fellows.tokyo