世田谷の「猿」

僕はあまりテレビを観ないのですが、シーンとした部屋があまり好きではありませんので、
朝、起きたら、とりあえずテレビのスイッチを入れます←それ、観てますから!

そしたら、「インドで起こった衝撃画像!!」と、いう言葉が耳に飛び込んできましたので、
目を奪われたわけです。

インドの街中で、突然「猿」が、歩行者やバイクを運転してる人の背中に向かって、
「跳び蹴り」をしている動画でした。

蹴った後は素早く逃げますので、突然の衝撃で倒れた人が、
起きて振り返ったそこには、誰もいないわけです。

あれ、自分に何が起こったのか分からなかったでしょうねぇ。

実は、私もあるのです。
私は、見つかってしまいました←オマエ、猿だったんかい!!!

いえいえ、そうではなくて。
私が「猿」に見つかったのです。

あれは、もう、約25年ほど前のことですかね。
子供を車で学校へ送っていたときの事でした。

当時、世田谷で大騒ぎになっていた、

「街に現れる猿」

のことです。

テレビでは、毎日のように「捕獲報道」がなされていましたので、
まさか、自分が、その「猿」に出くわすとは思ってもいませんでした。

1匹の猿が、自動販売機の前でそれを見上げていたのです。

車から降りて、そろりそろりと猿に近寄りました。
その猿、逃げませんでしたよ。

ほら、私は、「動物と話ができるハイジ」の弟子だと、ここで何度もお伝えしていたでしょう?

猿は、それが分かったんですね。

じっと、見つめ合う「猿」と「私」・・・。

子供が、私に質問してきました。

「この猿、何をしてるの?」

私は、じっと目を閉じて、猿の心の中を読んでみたのです。
そして子供に伝えました。

「何か、残念な気持ちが伝わってくるわね」←なぜに、女言葉?
「残念って?」

そして、もう一度目を閉じました。

「『ねぇ、この販売機には、僕の欲しいものがないよ』って、言ってるわ」←だから・・・。

子供が私に質問してきました。

「欲しいものって何?」
「黄色い缶のようなモノが見えるわね」

そして、その缶のデザインがハッキリと浮かんだのです。
私は「猿」に伝えました。

「分かったわ。あなたが欲しがってるモノは『バヤリース』ね?」

私は続けました。

「この自販機には『バヤリース』は、ないのよ」

私が、話ができることが嬉しかったのでしょう。

「猿」は、片手を道路について、去って行きました←まて!待てぇ!!それ、「反省」のポーズだろが!!

まぁ、そんな私でも、滅多にできる経験ではなかったのです。
だって、今や「時の猿」との遭遇でしたので。

直ぐに、110番しました。

「今、世田谷の城山通りで、猿を見ました」
「猿?」
「はい。自販機の前で見ました」
「ホントですか?」
「はい。『バヤリース』を買おうとしていました」
「・・・。そうですか。お気をつけて」

ガチャ・・・。

「・・・。」

失礼な警察官でした←普通です

私が「ハイジの弟子」だということを説明するべきでした。
      ↑
その頃、「ハイジ」は番組に出てません!!
「ハイジ」は警察官の頃だよ!!

ま、少し盛りましたが、
「世田谷の猿」に出くわしたのは本当なんです。

その時のことを忠実に再現しますと、
私を見た「猿」は、私に中指を立てて、逃げて行ったのです←まだ、盛るか!!

もう、25年前の事になるのですね?

私の人生は「縁」で、繋がって行きますので、
あの「猿」とは、いつかどこかで再会することになるでしょう←ないない・・・

あれ以来、私のバッグの中には、いつも「バヤリース」が入っています←ウソつけぇ!!

あの猿が、インドに渡っていたことを、今、テレビで知りました←無理ありますから!!

元気かなぁ←オマエに言いたい

本日も昼から、とても重要な打ち合わせがあります。


ASKA(2018/5/30 11:34)

 

www.fellows.tokyo