台風
ここでのコメントを拝見していても、今回の台風の威力がわかります。
用心のしようはありませんので「その時の備え」だけは、
しっかりとされておいてください。
「台風」から連想するキーワードは「たくましい父」ですね。
僕らの幼い頃にも大型台風はありましたが、ここまで頻繁ではなかった。
今のように「気象庁」の発表もダイレクトではありませんでした。
実際に台風が来るまでは、その規模は想像できなかったのです。
父は、迫り来る台風を前にして、
窓という窓を全て「トントン・カンカン」と、金槌で叩いてました。
母は、蝋燭を用意してましたね。
ほぼ100%、停電になっていました。
真っ暗な中で、細々と燃える蝋燭に、心が救われました。
僕の家の近くには「御笠川」という川があります。
今見ると、それほど幅のある大きな川ではないのですが、子供には大きく感じたんですね。
ですので、子供たちは「御笠川」とは呼ばず「大川」と、呼んでいました。
今の「御笠川」は、堤防もしっかりしていますので、
先日の大降雨量にも耐えることができてます。
しかし、僕の子供の頃の「御笠川」は、
直ぐに堤防が決壊していましたので、玄関の前の道路(土道)は、
台風の度に10センチ強ほどの水に浸かりました。
僕は、台風が去ると、
その川のようになった玄関先の道を長靴で歩くのが好きでした。
なぜって、「どじょう」など、魚が泳いでいるのですから。
その昔、散文詩にも書きましたが、
僕は、台風後の「御笠川」を、毎回友人たちと見に行ってました。
いつも遊んでいた場所は水底となり、3メートル以上の濁流が、
もの凄い早さで流れていました。
信じられないかもしませんが、
水死した「馬」や「牛」が、何度も流されて行く光景を見たことがあります。
昔のことです。
全てに「不用意」だったのでしょう。
あれから50年以上経ちます。
あの頃、蛇状にくねっていた川も、コンクリートの堤防で、
真っ直ぐに整備され「河」となり、当然、建物も頑丈になってはいますが、
自然は、それを許さないかのように襲いかかってきます。
自然に立ち向かうことはできません。
どうぞ、その時の「備え」だけは、されてください。
これからの台風は、夏だけではありません。
南洋では、海水温度が上がりつづけています。
台風を発生させる条件は、夏だけのものではなくなりました。
一年を通して、「台風」と匹敵するくらいの大雨に襲われます。
暗がりで身を寄せ合ったあの頃を思い出しました。
蝋燭は「必需品」ですね。
世界の火山が活発化しているのを、先日お伝えいたしました。
全世界の火山は、繋がっています。
それに対する「備え」は、台風とは別のようです。
近いうちに、それにも触れますね。
どうか、我々は、最小限の被害に食い止め合いましょう。