アーティスト

最近、ベスト盤や、ソロのリミックスバージョンをリリースしたことで、
インタビュー、取材を受けています。

その中で、

「音楽との出会い」

を、聞かれることが多いですね。

取材をされる方も、世代交代が行われていますので、
僕にとっては語り尽くして来た話題ですが、相手はそうではない。

僕のことを知ろうとしてのことですので、
僕も、そこは丁寧に答えています。

「アーティストとしては〜」
「アーティストにとって〜」

な、質問もよく受けますね。

そもそも音楽家を「アーティスト」と、

呼ぶようになったのはいつからなんだろう?

僕がラジオをよく聞くようになったのは、中学時代かな?
深夜放送です。

それを聞いていないと、話題についていけなかった。

千歳に住んでいる頃ですから、当時、札幌「STV放送」の

アタックヤング」を、夜中、朦朧としながら聞いていました。

その頃、歌手とは、

「歌謡曲」を歌っている人のことを言ってましたからね。

それでも「高校生」になると「ミュージシャン」と、

言われる人たちが出て来ました。

高校は札幌でしたので、
剣道をやっていた僕は、深夜放送を聞くことなどできなくなっていました。

朝は7時過ぎのバスに乗っていましたので。
早朝練習があるときには、6時台のバスでした。

帰りは、先輩の防具、そして剣道着、袴(はかま)をたたみ、

部室の掃除を終えて、家に帰り着くのは、10時過ぎでした。

1日も休みはなく、日曜日も稽古に行ってましたね。

そして、父の転勤と、
当時、九州だけで行われる高校生の大会、

玉龍旗(今では全国大会になっている)」に出場するために、
福岡に戻りました。いわゆる転校生として。

その後、訳あって剣道をやめてしまった後、
また、深夜放送に巡り合うわけです。

当時は、ニッポン放送オールナイトニッポン」が、

大ブームだったですね。

その日のパーソナリティは、

かまやつひろし」さんじゃなかったかな・・・。
うん、ここは定かではありません。

その番組中に、何かのプレゼントがあったのです。
そこで、初めて「アーティスト」という言葉を知ったのでした。

「あなたのお好きなアーティストを1人書いて送ってください」

あーてぃすと・・・?
アーティスト・・・?

し、知らんがな・・・。

使ったことのない言葉でした・・・。
調べましたよ、

「国語辞典」で。

そこには、

「芸術家」

と、書いてありました。

芸術家を「アーティスト」と言うのか・・・。

なーんだ、芸術家か・・・。

それなら知ってるわ。

ハガキに書きました。

「レオナルド・ダビンチ」・・・。

おそらく、ハガキを見た人は、

「こいつ、狙ってんのか?」

と、思ったでしょう。

いえいえ、

「マジ」ですから。

知ってるアーティストの名前は、そのくらいだったのです。

そんな高校生が、今「アーティスト」と呼ばれています。

いいですよ。
僕を、ASKAと呼んでくれても。

イレブンでも。

レオナルド〜!!!

でも・・・。

知らんがな・・・。

 

www.fellows.tokyo


ASKA