「ASKA書きおろし詩集」再重版決定

3月22日にリリースした「ASKA書きおろし詩集」、

2回目の重版(増刷)が、決まりました。

まだ、1ヶ月経っていません。

40年近く「散文詩(界)」を知っているつもりですが、

僕の知る限り、このようなことは初めてだと思います。

僕の口からこれを大層に語ると、自画自賛や宣伝に映ってしまいますので、
ここでお知らせすることは、控えようと思いましたが、

過去、例にないことです。

出版界では話題になるでしょうし、取材の依頼もあるでしょう。

ならここで、初版の多くを買って頂きましたみなさんに、

「お礼とご報告」を兼ねて、お知らせさせて頂きました。

読み物の世界で「詩集」というモノは、例えば「本棚」の片隅の一角に、
やっと住居を構えたくらいの存在です。

そんな存在が、世間に浸透しようとしている。

僕の「詩」は、まだまだ稚拙です。

谷川俊太郎さんとお話させて頂いた時に、

「早く、谷川さんのような深みのある詩を書きたい」

と、いうようなことを語りました。
それに対して、谷川さんは、

「20歳も違うんだから」

と、仰いました。

その言葉は、大いなる優しさでした。
僕の年齢の時には、すでに、今の僕が到底追いついていない「詩」を書かれてましたからね。

「小説」と「詩」では、対岸ほどの違いがあります。

「小説」は、読み手の頭の中で、くまなく映像化出来るように細部を感じさせるように書きます。
「詩」は、如何に「そぎ落とされた」言葉を使い、読み手の想像をかき立てるか。

今回の再重版は、類を見ない異例の早さとなりました。

「詩」というものに世間が興味を持っていただく切っ掛けとなれましたら、
僕の「見よう見まね」は、少しだけ意味を持てます。

思えば、35年前、

「その真似事を形にしましょう」

と、声をかけてくださいました音楽誌のライター「高橋さん」に、

感謝しています。

この国には、素晴らしい「詩人」が、たくさん居らっしゃいます。
僕は、まだ足下にも及びません。

今回のような現象が世間の目に止まることで、
「詩」というものへの興味が広がれば、やがて堂々と本棚に座ることができるようになります。

今日のブログは「メンバーオンリー」として書き始めたのですが、
書いていて気持ちが変わりました。

「詩」は、想像することが得意ではない方には伝わりません。

常に、想像は科学を引っ張っています。
科学は想像の検証、そして探求です。

僕は、そんな「想像」をかき立てる「詩」に、巡り会えて幸せです。

僕は、未だ「ミュージシャン」に憧れて音楽をやっています。
そして、同じように「詩人」に憧れを抱いて、これからも真似事をつづけて行きたいと思っています。

 

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ASKA