剣道「最高位段 八段」「栄花八段優勝」

僕らの子供の頃には、「九段」の先生が居られました。

お爺ちゃん先生でした。
「九段」とは、本当の意味での「名誉段」のようなものです。

ですので、当時の「八段」の先生方は、主に、迎え撃つ剣道でした。
自分からは攻めず、「相手の攻撃を躱(かわ)して斬る」剣道でした。

本日の、「八段戦」・・・。

僕らの子供の頃に抱いていた「八段」ではありません。

「攻め」も「守り」も、スピードを兼ね備え、一瞬の隙をも見逃さない。

決勝は、

北海道の「栄花八段」と、香川の「松本八段」。

延長に入るまで、二人の剣士の打突は、数えるほどでした。

構えのせめぎ合い・・・。

1回目の延長の後半から、「形勢」が見えるようになりました。

2回目に入った「延長」では、

集中力において「栄花八段」は全く途切れることがなく、
剣先に込めた「気」が、「松本八段」を捉えました。

「松本八段」は、「打つ手がない」状態に追い込まれていきました。

勝戦での「栄花八段」は、延長に入る少し前から、
「コテ」と「ツキ」を、交互に狙っていたと、

僕には、そのように読めました。

勝負を決めた「栄花八段」の「メン」は、

その打つ手がない「松本八段」の、一瞬のスキに放った「メン」でした。


 



「膝」に故障を抱えて挑んだ「栄花八段」。
戦いにおいて、その集中から放出される「アドレナリン」はとはすごいものです。

本日、急遽、なぜか「武道館」から「名古屋」に変わった試合場。
文句タラタラの二人が入ったところは「ガスト」・・・。

1人600円の食事を済ませ、解散。

そして、自宅から出ることのなかった僕を含む3人は、
各々、自分の家のパソコンで、YouTubeで生観戦しましたよ。

と、いう話さ。

「栄花直輝八段」

優勝、おめでとうございました。

素晴らしい剣道を見せていただきました。

 

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