「今だからこそ」観てもらいたい【追記】

先ほど、韓国の「ムン大統領」が、韓国民に向けて声明を発表しました。

「日本には二度と負けない」

それは、この度日本が、韓国に対して取った政策。
「輸出規制」をかけたからです。

「『軍事兵器』となり得る可能性のある品目」

とのことですが、

これは、もうほぼ全てに輸出規制がかかるということです。
読売新聞社独自の世論調査では、

「日本政府の対応を『支持する』」

と、答えた日本人は「71%」に達しました。

この「支持する」が、「ルールを守る」ということなら良いんです。
ただ、この「支持」に、感情が入ってはダメだ。

僕たち日本人は、韓国の留学生が、ホームから転落した日本人女性を助けるために線路に飛び降り、自らの命を犠牲にして、日本人女性を守ったことを忘れてはならないと思うのです。

国の判断は国の判断。

日本国は、韓国に対して、

「いつまでもお人好しではいられない」

韓国は、日本に対して、これまでの日本の「お人好し」を、

「そのくらい、当たり前」

この、意識の違いが、このようなところまで来てしまいました。

日本が韓国を「ホワイト国」から除外したのは、国の政策。

それに関してはコメントしません。

それでも、人として、絶対に忘れてはならないことがあります。

日本人も韓国人も、頰を平手打ちされたら痛いんです。

幸せには笑顔がある。
悲しみには涙がある。

民間だけは、人として繋がっていなくてはならない。

2000年に、韓国政府から指名されて、
僕たち「CHAGE and ASKA」は、日本人として初めて韓国でライブを行いました。

あるメディアが発表した、

C&Aの韓国ライブは失敗に終わった。それにより会社が倒産した」

真っ赤なウソです。

大成功でした。

2日間行われたライブ。
その両日とも、1万人収容の体育館の75%以上が韓国人でした。

「国と国をつなぐのは民間です」

この考えは、一生変わりません。
なぜなら、僕らは、それを誰よりも体験してきたからです。

先日行った「台湾」「香港」のライブに参加された日本のみなさんは、
それを目の当たりにしてくれた。

例え、10年、海外に足を運んでいなかったとしても、
あのように熱く迎えてくれるんです。

「音楽だけがなせる技」

そうなのかもしれません。

なら、「音楽だけがなせる技」を、
「今日の韓国と日本」の間で、それを発揮したい。

民間人同士だけは、絶対につながっていなくてはならない。

韓国で知り合った韓国の人たちは、
みんな誰も日本人と友達になりたがってくれていた。

その気持ちの「結晶」が、あの「韓国ライブ」にありました。

「今だからこそ」

僕は、日本の民間人が「ミュージシャン」として、

ステージに立った姿を・・・。

そして、その「日本人ミュージシャン」が、
韓国のオーディエンスから熱く迎えられていた、あの日の光景を、

「今だからこそ」

観てもらいたい。

僕たちが知っている両国間のことには、

「本当」も「嘘」も「真実」も「誤解」もあるでしょう。

そんなことは、日本人同士にもある。

その国で生まれた人は、その国を愛します。
これは当たり前のことで、素敵なことです。

政治が間に入ると、その「愛国心」により、
眠っている、眠らせている、忘れている、忘れようとしている気持ちに、

感情が現れてしまいます。

韓国の方々には、こう伝えたい。

「僕たち日本人は、もう、戦争を知らないんです。あった出来事を一緒に悲しみましょう」

日本人には、こう伝えたい。

「政治だけにつながりを委ねてはならない。せめて民間人だけはつながっていましょう」

2000年の「韓国ライブ」

情報に操作されず、
あなたの、その目で観てもらいたい。

「今だからこそ」観てもらいたい。

「笑顔」も「涙」も、世界の「共通語」です。

 

追記 :

コメント

「韓国ライブの光景はK-POPのアイドルが日本に来てライブする時と同じ光景なのではないでしょうか。」

まったく、違うかな。

日本人は韓国人に寛容です。
だから、韓国の音楽に触れやすい。

しかし、韓国では日本人の音楽は、今尚、流れません。

著書「700番」には書いていますが、ライブ前のプロモーションができない現実を突きつけられました。
それでも、C&Aがライブを行えたのは、
全世界公開になっていた「ストリートファイター」のテーマ曲を英語で歌っていたからです。
他にも、そのような曲があった。

あれがなければ、ラジオにも出られなかった。
確かに韓国政府からの要望でライブを引き受けましたが、
政府の要求を放送局が受けなかったということでしょう。

現場スタッフは若手が多く「親日派」でした。
しかし、上はそうじゃなかった・・・。

K-POP」の、日本での光景とは意味が違います。

それでも、C&Aのライブが成功したのは、

「やっと、日本との文化交流が始まる」

と、いう若者の期待感が大きかったのだと思います。

ここには、他にも「国交断絶」を支持する人がいます。
それは、そう考える気持ち、思いがあるからでしょうね。
理解します。

現在、韓国と北朝鮮は、同胞民族でありながら反目し合っています。
その反目し合った国同士が、日本を敵対視することに関しては手をつなぐこととなりました。

僕が問いかけたいのは、アジアに緊張が生まれると喜ぶのは誰だ?
と、いうことです。

どのような状態であれ、

「民間はつながっていなくてはならない」

あの時のあの光景に、ウソはありませんでした。
僕の、今後の心配は「プロ市民」の活動です。

僕は、歌になりたい。

 

www.fellows.tokyo


ASKA