給食問題〜1億人総監視

教員が、余った給食を持ち帰った話。

どうしてこんなことを問題にするんだろ?

こんなことが処分の対象となってしまう日本。

余って破棄されることになる食物を持ち帰って何が悪いのでしょうか?

一つだけ、受け入れても良いと思える処分の対象理由は、

「上に報告をしていなかった」

と、いうことだけかなぁ。

もし、それを上に報告していたら、何の問題にもならなかったでしょうね。
むしろ、

「毎日毎日、残りもんのパンと牛乳で、飽きないか?どうぞ、持って帰りなさいよ」

と、言われていたでしょうね。

物事には「芯」と「のりしろ」があります。
この「のりしろ」って、ものすごく大事な部分。

人間関係の多くは、この「のりしろ」だと思うんですよ。
すごく大切。

人間関係が物事の「芯」にはなり得ない。

それが「世の中のため」なら、また、話は別です。

今回の、処分は、

地方公務員法32条と第33条に違反したため」

だそうです。

32条
「法令等及び上司の職務上の命令に従う義務」

第33条
「信用失墜行為の禁止」

だそうです。

地方公務員法ねぇ・・・。

また、

「病原性大腸菌O157による集団食中毒」

なども引き合いに出されていますが、それは、自己責任です。
残り物を持って帰って食べた教員が、それを訴えるはずがない。

ここ数年、国の「国民監視」「管理」が、取り上げられてます。
どこの国でも始まってます。

「犯罪防止への抑止力」

誠に威力のある表現。

しかし、その使い方は「民主主義国」と「共産主義国」では、
やや違いがあるように感じます。

日本では、
それに声を上げているメディアも、国民もいる。

今回の「給食持ち帰り」の話。
それによって、教員は「減給」。
31万円の弁済後、退職・・・。

これってリークですよね。
誰かが問題化した。

問題が表面に出ると、メディアは取り上げざるを得ない。

報道では、

「教師は『もったいないと思った』などの理由から、4年にわたり、パン約1000個と牛乳約4200本を持ち帰っていたという。」

これを、こう書いたら、どうなります?

「教師は、以前より『こんなもったいないことをしてはならい』と強く感じていた。4年ほど前から、『廃棄されるくらいなら、せめて家族分くらいは持って帰ってあげよう』と思ったという」

印象が変わるでしょう?

4年間です。
単純計算で、パン約1000個。牛乳4200本。

「チリも積もった数字」だけを公表されると、問題になりますよ。

この教員の退職を、現職の教員はどう思っているでしょう?

「減給するほどのことか?え?退職などしなくていいに・・・」

そう、思っているのではないでしょうか?

本日、ブログのタイトルを

「1億人総監視」

にしました。

最近のネットでの拡散を見ると、
「型にハマった正論」で、バッシングを楽しんでる人が多いこと。

結局、監視しているのは、国ではなく国民同士なんですよね。

「のりしろ」が、なくなってしまっていく日本。
規律にも「のりしろ」はあってもいいのではないでしょうか?

人間だもの。

 

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