メンタリズム
9月30日。朝から北海道に来ています。
昨日は、仕事関係者等と会い、夜は同窓会。そして今日は友人たちと「ばんえい競馬場」に行って来ました。競馬デビューでした。
競馬のことは、まったく分かりません。ばんえい競馬は、通常の競馬とは異なり、競走馬が重りを引きながら直線コースを走るのです。
途中、盛り上がった山があり、馬は登り切るために山の前で一度停止しします。
ジョッキーは大きく手綱を引き、馬をのけぞらせた後、手綱を一瞬緩めます。
その反動を利用して馬は山を一気に越え、そのままゴールに向かうのです。
最近、僕はメンタリストのDAIGO君にハマっています。
僕は心を読まれない自信がありますので、DAIGO君と勝負したいものです(テレビ出演ではなく)。
スプーンも楽に曲げられるようになりました。
DAIGO君には勉強させていただいております。
そんな僕は、レースの前に予想新聞を買うこともせず、レース前の馬の心理状態を読み取り、メンタリズムで浮かんだ「6」を、1点買いしました。
1000円です。
昨晩は、そのメンタリズムで3つ並べた灰皿の下に隠したコインを、ことごとく当てました。
「あなたは右利きですか?先ほど僕は、いちばん左側に置いてもイイですよ(すでに誘導に入っています)と、言いましたよね?こう言われると、裏をかいて左に置きたくなるのが人間心理です。と、言った瞬間に瞳孔が揺れましたね。と、いうことは左ではないということです。」
と、言って左の灰皿を持ち上げます。正解です。
「残りのふたつ。あなたの性格上真ん中には置かないでしょう。あ、今、座り直しましたね。人間はホッとすると身体に反応が出ます。あなたは正直な人ですね。と、言った瞬間、口を結び直しましたね。つまり正解は真ん中です。」
真ん中にコインはありました。このようなことを7回ほど続け、外れたのは1回だけでした。言葉のトーンも仕草もDAIGO君のマネです。成りきってやりました。
同級生の驚きが気持ち良かったですねぇ。スプーン曲げも披露しました。
もう僕は、メンタリストです。
そして、今日を迎えています。絶好調です。
頭の中に浮かんだ数字「6」は揺るぎないものとなりました。
昨夜、それを経験した友人たちは僕を信じ「6」を絡めながら、馬連複(馬を2つ買い、どちらが先に来よても良い。2番、1番になったとしても当たり)を、買いました。
各馬、一斉にゲートにつきます。
スタートの合図で扉が開き、横一列で馬が走り出しました。
6番はスタートも良く、先頭グループに入っています。
「イイ!! イイぞー!! 行けぇ!!!!」
こんな感じです。
昨夜の、僕のメタリズムは続いていました。
友人たちは大喜びです。
「オレ、Mac買おう!!」
「オレは、車!!」
「オレ、嫁に内緒にするぞー!!」
「ははは!! 君たちったら(余裕の大笑い)!!」
ところが・・・。
ところがなのです。
山の中腹で馬が・・・。6番が・・・。
止まってしまったのレス・・・。
一生懸命に登ろうとするのですが、重りに引きずられて下に滑って行きました・・・。
頭の中で、ショパンの「別れの曲」が流れます。
馬は何度もトライを見せるのですが、どうしても登れません。
「6番なんて居たっけ?」
と、言わんばかりに、全ての馬はゴールしました・・・。
6・・・ば・・・ん・・・。
その光景です。
最下位でした・・・。
あはははははは・・・。
「何だよ! 偽メンタリストぉ!!!」
帰りの車の中ではひんやりとニューアルバムが流れていました。
アルバム、友人たちにはどうでもよかったようです。
このアルバム、どうなるのでしょうか・・・。
明日は、じゃがいもを食べに連れて行ってくれるそうです。
アルバムは、部屋に置いて行きます・・・。
人生、こんなものです。