思い起こしていること

そうなんです。

去年の、今夜は、日本中の話題になってしまった日です。

 

2度目の逮捕。

 

拘留された数日間、絶望の淵に立たされていました。

なぜ、お茶から「覚醒剤の反応」が出てしまったのか・・・。

 

留置場の中で、毎日、こればかりを考えていました。

絶対にありえない。

しかし、ありえないことが起こってしまってる。

 

連行されるとき、僕は「盗聴盗撮」の証拠をまとめて保存してあった

ハードディスクだけを抱えて、車の中に乗り込みました。

 

そして、車の中で、何度も、

 

「成分を教えてください。」

 

これを繰り返し、繰り返し刑事に質問していました。

あの質問は、刑事にとっても印象の強い場面となっていたのです。

 

科捜研が調べたのなら、成分が「尿」なのか「お茶なのか」のことぐらいは、わかるだろうと思っていましたが、科捜研では「覚醒剤」の反応があるかないかを調べるので、

健康診断などで調べる「成分」などまでは調べないとのことでした。

 

福岡から駆けつけてくれた弁護士の表情を見たとき、

 

「ああ、もうこれはダメなんだな・・・。」

 

と、覚悟しました。

 

お茶から「覚醒剤」が検出されるなんてことなどありません。

しかし、検出されてしまった。

 

何が何だかわからないのです。

 

数日後、お茶を吸い上げたスポイトに推理を集中させていた時、僕の中で、

辻褄が合ったのです。

 

あの時は、

 

「ああ、これで助かった・・・。」

 

と、安堵しました。

 

今度は、警察が慌てる番となりました。

実際、部屋からスポイトが発見され、

そのスポイトから「覚醒剤」が検出されたからです。

 

もし、あの時、検尿に応じて「尿」を、出していたなら「覚醒剤使用」で、

逮捕してしてしまった警察は、その後、僕をどうしていたでしょうね?

 

もし「悪い警察チーム」であったとしたなら、そのまま「尿から反応が出たのだ」と、

引くことをせず、僕は約6年間、刑務所に入れられたでしょう。

 

スポイトを発見し、それを科捜研に提出し、スポイトから反応が出たことを、

正直に認めてくれた警察は「良い警察チーム」であったということです。

 

尿検査の時に「尿」を提出しなかった行為について、ネットでは、

いまだに「クロであることを逃れるための行為」と、

書かかれた記事が散乱しています。

 

僕は、今でも、

 

「あの時、お茶を提出しておいて本当に良かった。」

 

そう思っています。

 

なぜ、そう思っているのかを理解されない方は、

著書「700番」を、読まれてください。

 

あのケースにおいて「不起訴」となったのは、昭和、平成において、僕だけなのです。

 

しかし、警察には、僕を逮捕した理由がちゃんとありましたので、

恨んだり、攻撃心のようなものは、僕にはありません。

 

去年の今日の逮捕劇でした。

メイディアの狂乱ぶりは異常でした。

 

そして、今年の5月から6月にかけて、約1ヶ月間、

僕には、再び内偵が入っていたのを知っています。

 

それは、しょうがないんですよね。

警察のお仕事においてのルールのようなものですから。

 

そして、今月か、来月ぐらいから、また1ヶ月間、内偵が入るでしょう。

もしかしたら、来年まで跨ぐかもしれません。

 

メールなどでも、会話の中で「あれ」などという表現は、

なるべく避けるようにしています。

 

僕の家への出入りなども、入念にチェックしているでしょうが、

とにかく、お客さんが、あまりにも多いので、困るでしょうね。

 

寒い時期に、本当にお疲れ様です。

 

僕は、こんなに元気ですよ。

 

今夜、僕にとって、そして音楽業界にとって、

そして「イベント」とも言えるようなものが、東京のある一室であります。

 

「音楽維新」

 

なんだ。

 

 

ASKA