突発性難聴

最近では、この「突発性難聴」は、もう誰でも知っていますよね?
多くのシンガーが、これで悩まされています。
もちろん、一般の方々も。

病院に行っても、

「回復を待つしかない」

としか、言われません。

それでも、いつしか「回復」という言葉を使われるようになって良かったよなぁ・・・。

実は、デビュー7〜8年目頃だったかな?
ある日、突然右耳が聞こえなくなりまして・・・。

どう表現しようかな。
ありきたりですが、耳栓を詰められた感覚。

「時間が経てば戻るだろ」

としか、思わなかったのです。
ちょうど、ツアーのためのリハーサルをしている時でした。

歌おうにも、歌えないのです。
歌えない、ではないな。

「ちゃんと歌えない」

ですね。

とにかく一日中、右耳を気にしっぱなしでした。
その状態に慣れることがない。
ずっと不快なのです。

そして、翌朝も同じでした。
昨日より酷くなっている感じでしたね。

当時は、スマホどころか、携帯電話さえ無い頃ですので、
YAMAHAのリハーサルスタジオに向かう途中にあった「耳鼻咽喉科」に、飛び込みました。

初めて聞く病名でした。

突発性難聴

「いつか聞こえるようになる人もいるが、一生治らない人もいる」

そして、

「治療法はない」

とのことでした。

先にも書きましたが、一日中耳の不快が続くわけです。
何をしていても離れない。

これが一生続くのか?と思うと同時に、

「今度は左耳がやられてしまったらどうしよう?」

という恐怖感を覚えました。

歌を歌うことは無理ですので・・・。
マネージャー、そして会社にそれを伝え、その日も左耳だけで歌いました。

更に、翌日も・・・。

歌に「気」が入りません。

「物が詰まった感じ」

そう、密閉された感覚なのです。
でも、「いつか治る人」であるかもしれない。

しかし、それがいつなのかが分からない・・・。

その、

「詰まった感じ」

と、いう表現がヒントになりました。
トイレが詰まったとき、あの「スッポン」(でいいんだっけ?)があるでしょう?

あれって、便利ですよね。
大方、あれで元に戻りますので。

あの原理を、耳に当てはめてみたのです。

耳たぶの裏に人差し指を当て、耳の穴に向かって数回連続で素早く押し続けてみたのです。

「ぴゅぱぴゅぱ」

そんな音がしました。

一瞬、本当に一瞬ですが、薄らいだ気がしたのです。
今度は、10回ほど連続でやってみました。

そうすると、一瞬元に戻って、また聞こえなくなりました。
しかし、間違いなく一瞬は戻った・・・。

それを何度も何度も繰り返したのです。
次第に元の状態に戻る時間が長くなっていきました。

1時間ほどやったかな。
元に戻りました。

完全に回復したように感じました。
耳たぶが、腫れて痛くなりましたが、そんなものは時間で元に戻ります。

当時、「治療法がない」と言われていた「突発性難聴」が治ったのです。


その数年後に、友人のある女性歌手から電話がありました。

突発性難聴って知ってる?」
「ああ。知ってるよ。」
「私、それになっちゃって・・・。ASKA、どこか、良い病院知らない?」
「医者は、治らないって言ったろ?」
「そう。そう言われた。」

僕は、自分が治したときのやり方を教えました。

「あ、一瞬戻った!!」
「そう。それを回復するまで、やり続けてみな。」
「分かった。やってみる!!ありがとう!!!」

30分後ぐらいだったかな?

ASKA、治ったよー!!ありがとう!!!」

実は、もう何人もこの方法で治っているのです。

もちろん、度合いによっては、この方法でも治らないこともあるでしょうが、
僕の友人のケースでは全員元に戻ってます。

もし、みなさん「突発性難聴」になられた時には、この方法を、まず試してみてください。
昨日の「聴覚検査」の時に、今日は、この話をしようと決めていました。

 



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ASKA