インテリア。
実は、僕、今まで語ることはありませんでしたが、
「インテリアおたく」
なんです。
それも、アンティークなんですね。
家具というのは、新品を買うものではないと思っておりまして、ほとんどが中古という表現より、アンティークですね。
味わい深いというか、新しい家具って、部屋に馴染むまでに時間がかかるでしょ?
アンティーク物って、そこに置いた時に、すでに存在感があるというか、ちゃっかりと自分の居場所のような顔をするんですよね。
なので、ロンドンに住んでいた時は、部屋のデザイン、据え置きの家具、古い街の佇まい。
すべて満足一杯でした。
もちろん、例外もあります。
ベッドなどは、新品でなくてはダメだな。
上手く説明できないけれど、なんとなくね。
あと、グラスなども好きなのです。
先日、グッズの打ち合わせをしました時に、
「DADAのキャラロゴ入りグラス」「fellowsグラス」のデザインは、強引に決めさせていただきました。
それまでは、割に会社任せで、
「これどうですか?」
「イイんじゃない?」
そんな程度の会話で、グッズは進んでいましたが、今回は、品目も少なく、自分の好きなものばかり、選ばさせていただきました。
ヤフオクは、よく覗いていますね。
しかし、気にいるとムキになって入札してしまいますので、
同じものを検索してみると、正規値より、高く買ってしまったなどというおバカ話もあります。
数年前、アフリカに行った時に、マサイ族村に行ったわけですが、
その時に、マサイの生活を丁寧に説明してくれたのは、確か、ダニエルというマサイ族でしたね。
マサイ村の、ガイド、広報のような人物でした。
マサイの男は、皆、腰にナイフを下げているわけです。
アフリカは、平原だけではなく、意外にヤブが多く、
そのナイフで、木枝を切りながら進んでいくんです。
手作りの鉄のナイフです。
なんだか、日本に帰れば、何となくインテリア感満載のオーラを放つことになるだろうと思いまして、ダニエルと交渉し、そのナイフを譲ってもらいました。
見てきましたよ。例のやつ。槍を持って飛び上がるやつ。
村に居た男たちは、垂直に飛び上がる例のやつを見せてくれました。
「ね、高く飛べば飛ぶほど、女性にモテるの?」
「昔は、そうだったけど、今は、ハンサムな人がモテるな。」
ま、そう言われても、マサイのハンサムな基準が、分からなかったわけですが・・・。
そうそう。
いくらで買ったのかは覚えておりませんが、
↑
この行までは、良い話にしようと思い、こう書いていたようですが、
書いているうちにムカムカしてしまい、この後、驚嘆の事実が明かさ
れることになります。続きをどうぞ。
ハワイのアロハ衣装のもっと派手なデザインと言いますか、絵の具で塗りまくったような薄生地のくたびれた服を着たお婆さんたちに囲まれました。
「買ってくれ、買ってくれ」
と、今にも泣き出しそうな顔でせがまれてしまい、とうとう買ってしまったのですよ。
小皿を・・・。
しかし、手作りとは思えないような、綺麗なデザインを施した小皿でした。
マサイの女性が、手作りでこしらえた小皿です。
貧しい暮らしをしているマサイ女性たちが、観光客に、売るためのものでした。
「いくらなの?」
「100ドルで売りたいけれど、最後の皿だし、72ドルでいい。」
と。
こんな、小皿が8千円もするのかとは思いましたが、牛の糞を固めて造った、窓もないうす暗い部屋で生活しているマサイ族です。少しでも、喜んでもらえるならばと、値切ることもせず、72ドルで買ってあげました。
何だか良いことをしたような気持ちになりましたね。
「ああ、良い人だった。」
そう思ってくれたんだろうなぁ。
小さな人助けができたなぁと・・・。
マサイ村の門を出て、ジープに乗り、後ろを振り返ると、
見えなくなるまで手を振り続けてくれましたからね。
「きっと、僕のことは覚えてくれてるだろううな。また、アフリカに行く機会があったら、もう一度、訪ねてみようかな。」
ホテルに戻るには、サファリを抜け、約4時間。
クタクタになりましたが、ホテルに戻ると、フロントの横に、ショップがありましてね。
観光地では、アフリカは、やはり特別なところでもありますし、普段は、そういうことはしないのですが、知人にお土産でも買って行ってあげようと思いましてね。
店内を、見渡していたところ、
「何?これ・・・。」
マサイ女性から買ってあげたのと同じ小皿があるわけです。
「・・・。」
「12ドル・・・。」
しかも、大量生産もの・・・。
何でやねん。
マサイ族にまでカモられてしまったという、情けない話。
これを、書いているパソコンの隣に、それがあります。
「じゅー〜にどる・・・。」
カシコいマサイ族。
わたし、ダサい族・・・。