インプラント
今、歯医者から戻りました。前歯の差し歯がぐらついてきましたので、慌てて行って参りました。僕は、数本インプラントをしております。
「君は、歯があまり強くないけど、顎が実にしっかりしているので、これはもうインプラントをやるしかないだろう。」
初めてのインプラント手術のときです。僕は、注射が苦手なので、針が顔に迫ってきたときにはドキドキしました。そうして、麻酔が効いてきたとき、ドクターが白ずくめでやって来ました。これまで、怪我や骨折は何度もありましたが、手術と呼ばれるものは初めての経験でした。自分で緊張をほぐさねばと思ったのでしょうね。
「では、これより、インプラント手術を行います。」
両手に白いゴム手袋をした医者が、手を90度の角度で持ち上げています。心臓は激しく打ってます。
「き、緊張を・・。何とかしなければ・・。」
3人に囲まれました。
「では、お名前を言ってください。」
とっさに出た言葉は、
「明石家さんまです。」
無反応で、手術は始まりました。
住所は聞かれませんでした。