鉛筆削り
先ほど、起きまして、トイレから出た正面に父の机がありましてね。
その机の上に、ポツリと鉛筆削りがありました。
手回しの鉛筆削りです。
もう、ボロボロになって、そこいら中に、色のはげた部分から、下の鉄が見えてるんです。
僕が、小学校に入学した時に買ってもらった鉛筆削りです。
未だに現役で、今は、父が使用しています。
僕の、子供の頃の思い出の品は、これくらいだなぁ。
朝、学校に行く前に、毎日、これで鉛筆の先を尖らせるのが日課でした。
1年生、2年生の時の担任の先生は、国語の教師でした。
小学生は、国語、算数、理科、社会、体育、音楽など、1日の授業は、担任の先生が全て行っていました。
あの頃は、国語に厳しかったなどという気持ちは、ありませんでしたが、毎日の宿題は「本読み」「漢字の書き取り」でした。2年間、それは続きました。
不思議です。その2年間で国語の基礎ができてしまったというか、以後、3年生からは、国語の勉強をしたことがありません。それでも国語、社会、音楽、体育の成績だけは、ずっと良かった。
僕の国語は、小学2年生で、すべて終わっていたように思います。
なんて・・・。
ふと、鉛筆削りが、目の前に飛び込んできたものですから。
1年3組 隣は竹尾さん。
校舎の1階、一番左の教室でした。