10円 - 6 -

                             「10円」 第6章 

 

 

改札出口を出て、すぐに全てを読めました。

変です。誰ひとり僕に気づかぬ振りをしています。

構内はイルミナティが送り込んだスパイだらけでした。僕は、危険を察知しましたので、とうとう懐に忍ばせていた銃に手をかけました。

        ↑

     はい、銃刀法違反

 

もし、ここで撃ち合いとなれば、一般市民を巻き添えにしてしまう・・・。

テルアビブ空港の大惨事を繰り返してはならない・・・←古っ!!岡本公三だろ!!

 

その時でした。構内にアナウンスが流れました。この勘のいい、頭のいい僕が、

この危険な状態を察知してしまったのです。これは兵役時代に、習得しています。

「HGIMS」と呼ばれる暗号です・・・。

「H(ひ)」「G(が)」「I(い)」「M(も)」「S・・・」

ダメだ・・・。「S」が、思い出せない」・・・。危険レベル5です。

 

 

構内アナウンスは、こうでした。

 

「◯◯は6番乗り場です」

 

僕の仲間が、すでに殺されことを告げています。

 

「◯◯は」

この「◯◯」は、我々に与えられた認識番号です。

「6」

これは「ロック」、つまり捕虜にした。

「番乗」

これは、「晩の」

「り場」

地点を表します。つまり「り場=リバー=川」

「です」

この「です」と、いう暗号は、まともな社会人には理解不可能でしょう。

「です=Death=死んだ」←中学一年生の英語です

 

奴らは、無慈悲です。人の命をなんとも思っていません。

暗号を、解読すると。

「◯◯は捕虜にし、晩、川で死んだ」

 

たらり・・・。顔に冷たい汗が流れました←運動して熱い汗流せよ!!

本当なんです。みなさん、助けてください←時事ネタ危ないから!!

 

告白しますが、私には命がひとつしかありません

       ↑

俺ん家の隣の、縁側で足の爪切ってた爺さんもそうだった

どんぶりこと流れて来た、桃見つけた婆さんも、みーーんな、そうなんだよ!!

 

とにかく、無事にタクシー乗り場までたどり着かなくては・・・。

僕は、カバンで半分顔を隠し、構内の看板や柱の陰に小走りで走って身を隠しました。

ゴクリ。ハアハア・・・。

 

タタタタタタぁー!!!!!←この場合、ツツツツツーの方が絵になりませんか?

 

突然でした。背後からでした。

 

「イレブン!!!」

 

ば、バレた・・・。

 

「な、なんだ!?」

「ふろしき、落としましたよ。赤いの。」

「マントです!!」

 

完全に、証拠を握られてしまいました。

もう、周りは、敵だらけでした。みんなが見ています。

        ↑

そりゃ、柱の陰で、斜めに背中くっつけて、その上カバンで半分顔隠して・・・。

 

タクシー乗り場にたどり着いた時には、30分が経過していました。

        ↑

 時間、短縮しろよ!お前、スパイだろ!!てか、いつからスパイだよ!!

 

びくっ!!

車のドアが勝手に開きました←全国、開きます。

 

車に乗り込むと、こちらを振り返り、暗号を確認してきました。

 

「どちらですか?」

ASKAです・・・。」

「えっ!?なんやー、イレブンやー!!!」

「そう。イレブンです(キリっ!)

 

どうやら、敵が送り込んだ偽ドライバーではないようです←HGIMSケッテェーーー!!

 

ドライバーに、今、一文無しであることを伝えました。

 

「なんや、苦労しまはりましたな。」

「ある意味、僕の宿命なのかもしれません。」

「それで痴漢はどうしはったん?」←何回、噓ついてんだよ!!

「許してあげました。僕のお尻ぐらい」←お前のかよー!!!!

 

FUJIが来ました。

 

仕事ではないのですが、ちょっと打ち合わせがありまして。

では、いいですか?

 

みなさん、いいですか?

せーのー

 

ドロン。

 

ASKA