そろそろ、おやすもうかな。
僕は、そう。
よく、人から言われるのですが、決して人付き合いが下手だとは思っていません。
上手いと言うと、また、別の誤解を生んでしまうので、
それは避けなきゃ。
僕は、人とつき合う上で、
信念と言うと、堅苦しくなりますが、絶対的に守っていることがあります。
それは、
どんな相手でも、どんな状況でも、
「相手を無視しない」
と、いうことです。
思えば、子供の頃から、そうだった気がします。
なので、
「放っておけばいいものを、ASKAはいつも火中の栗を拾ってしまう」
と、言われてしまいます。
でも、この生き方って、一生変わらないと思うのです。
そんな僕ですが、50歳を超えて、やっと気づいたことがあります。
それまでの僕は、開かないシャッターの前で、
それが開くまで、何日も何ヶ月も待っていました。
そうすれば、やがてシャッターは上がります。
そして相手は、きっと、こう言います。
「いつから、ココに居たんだ?」
僕は、こう言います。
「いや、今、来たばかり。」
こう言えば、どちらも傷つきません。
もしかしたら、シャッターが壊れていて、
相手も、一生懸命シャッターを開けようとしていたのかもしれませんからね。
嘘でもいいんだ。
理由を言ってくれれば。
気がつけば、僕は人生の2/3のところに来てしまいました。
「時間は、流れてゆく、過ぎてゆく」
とは、言えない年齢になってしまいました。
この歳になると、
「時間は、消えてゆく」
と、思わなくてはなりません。
開かないシャッターの前で、声を枯らすより、
歌を歌って、声を枯らしたい。
生まれつき、本当に悪い人っていうのは確かにいるのでしょうね。
でも、僕の人生では、まだ、出会っていないな。
50歳を超えて、いや、この場合「越えて」だな。
それに気がついたとは言いましたが、そうそう変われるものではありません。
やっぱり僕は、こう言ってしまうと思うんです。
「今、来たばかり。」
いや、これは、さる相手との話でね。
は、やりますよ。
いつか、きっと。
そのために、お互い、ソロ活動をしているわけですから。
ただ「今か、今か」と、みなさんを待たせるようなことはしたくない。
それだけなんです。
昨日の顔で、今日を迎えたくない。
でも、今日の顔で、明日は迎えたいな。