昨日の「亀田大毅」君、素晴らしかった。
一人目、まずは、「ダッキング」「スウェー」を使って、
相手の攻撃を躱(かわ)しながら身体を温めましたね。
二人目からは、やや、遠慮してあげながら、5人まで、
元チャンピオンとして、当然の貫禄を見せつけました。
「勝った」
と、いう言葉は使いません。
プロであり、元世界チャンピオンがボクシング未経験者、
経験者に、その違いを世の中に教えてあげただけです。
大毅君(まだ、会っていないので、とりあえず『君づけ』)は、
網膜剥離がなければ、まだ、現役だったでしょう。
あの試合をご覧になられて、よくお分かりになったと思いますが、
「相手が打って来るのが見える」というより、打ってくるのが分かるのです。
打って来る瞬間の「気」を察するのです。
そして、それをどう躱すかが、そのボクサーのスタイルです。
躱したその瞬間、攻撃ができるできるように体勢を作っています。
格闘技は、その「気」の」読み、「気」を感じることができるかできないかで、
ほぼ勝負はつきます。
後は、努力によって身につけた「テクニック」と「スタミナ」です。
三男の「和毅(ともき)」君は、抜群のセンスを持っています。
必ず、再び「世界チャンピオン」に、返り咲くと信じて止みませんので、
「和毅」君のタイトルマッチを、楽しみにしていましょう。
兄貴の二人。
現役時代、日本中からあれほどバッシングを受けながら、
それを闘志に変えていました。
今、二人は「ボクシングの繁栄」のために、人生を捧げています。
この世の中に、ボクシングがあったこと、
巡り合ったことへの「恩返し」をしています。
みなさん、ご想像のとおり、年末に「興毅」と、会いました。
興毅が、どれほど礼儀正しい人物であるかは,
「AbemaTV」で、おおよそ気づかれたとは思いますが、
プライベートでは、もっと、もっと礼儀正しい。
ひとつだけ、言わせてくださいね。
興毅の「現役復帰」は、僕が誘ったわけではありません。
興毅が信頼を寄せている男友達、そして、僕の3人。
8時間くらい一緒にいたかな。
僕は「歌」と「剣道」を。
興毅は「ボクシング」を。
興毅の友人は「この国の未来」を。
話は、三者三様でした。
その時間の中で興毅の心に変化が現れました。
その時に感じたのです。
「ああ、今、興毅は現役復帰に心が揺れだしたな」
と。
ボクシング界において、
「名声」「注目度」「実力」
この、三つを兼ね備えているのは「亀田興毅」だけだと思うのです。
その興毅が「ボクシング界」のことを、真剣に考えている。
「気を察する」
と、いう力は天性のものもあるでしょうが、研ぎ澄まされて行きます。
それは、現役を退こうと、失うことはありません。
興毅は、まだ31歳。
トレーニングさえすれば、元に戻ります。
現役を退いた後、興毅の中では、自分が気づかぬうちに、
「イメージトレーニング」が、続いていたと思うのです。
この「イメージトレーニング」というものは、運動選手にとってというよりも、
生きる上で、最も大事なもの。
長くなりますね。
「ボクシング界」の未来を本気で考えている人。
復帰はそこにあるのでしょう。
応援せずにはいられません。