お集い〜興毅×天心〜お集い
昨日は、お昼に本業とは別件の打ち合わせがあり、
夜7時から、4組のお客さんとの「お集い」でした。
ひとりは、先日お話ししました「酸素カプセル」の展示品を、
半額以下にして譲ってくれた、今ではすっかり友人。
もうひとりは、やはり以前ここでご紹介いたしました「消えた天才」。
彼女は、「シンクロナイズドスイミング」のオリンピック候補でした。
今では、競技名が「アーティスティックスイミング」に変わりましたね。
「小谷実可子」さんが、どうしても追いつけなかった先輩。
これは「小谷実可子」さんが、テレビで語っていたことです。
「回転速度、水から上がる高さ、どうしても追いつけなかった」
と。
結局、団体で行われる「シンクロナイズド」は、どれだけ選手同士がシンクロするかが採点基準になりますので、
飛び抜けた身体能力を持った彼女に、他の選手が合わせることができず、そして、彼女も、自分の持つキレを、
周りの選手に合わせることができず、選手から外されてしまったのです。
「合わせられなかった私が、下手だったんです」
彼女は、僕に上記の言葉しか語りませんでしたので、
「小谷実可子」さんが「消えた天才」で、真の理由を語るまでは、
彼女の言葉をそのまま受け止めてしまっていました。
そのような理由で団体競技選手から外されるのは「シンクロナイズドスイミング」だけではないでしょうか。
もうひとりは、やはり、元、オリンピック候補の方でした。
競泳選手で、誰からもオリンピックに選ばれると思われていた方です。
1度目は、1980年の「モスクワオリンピック」の時でした。
政治的な理由から、日本は「モスクワオリンピック」に参加しなかったのです。
アスリートにとって、1年の身体の変化は大きい。
それでも、次の「ロサンゼルスオリンピック」の、候補選手でした。
しかし、最終選考会当日に、体調を崩し、不本意なタイムとなり、
オリンピック出場とはなりませんでした。
今、ふたりとも「水泳」から離れ、企業で活躍されています。
とにかく、底抜けに明るい。
僕は、兼ねてからお伝えしていますが、
異種業の方達とお話しするのが好きなんです。
音楽業界では、決して知ることのできない話が聞けるからです。
僕を入れた、そんな4人で話が盛り上がろうとしていたところに、
「ピンポーン!」
また、ひとり。
「ここね?」
「ここよ」
「ASKAが見えんよ」
「オレから見えてるから大丈夫」
まったく、酔っ払い前哨戦のような会話で「村上啓介」登場。
部屋に着くなり、
「いえーい!!!」
「はい。いぇーい・・・」
かっ飛ばす、かっ飛ばす・・・。
初対面のくせに、カットインでかっ飛ばす・・・。
そうなったのは必然でした。
体調不良でオリンピックに出場できなかった方と、同郷だったのです。
熊本弁、ドッカン、ドッカン・・・。
「じごんす」
って、何よ?
な、会話、炸裂しまくり。
昨日は、なぜ、突然「お集い」が決まったか。
実は、ウチに集まり、みんなで、
「亀田興毅×那須川天心」
を、観戦しようと。
友人が集まって、ワイワイ言いながら観戦した方が盛り上がりますからね。
ところが、そんな「お集い」の予定が変更になりました。
試合2日前に、興毅から連絡があったのです。
「ASKAさん、亀田興毅を観に来てください」
以前より、
「目立ちたくないので、今回は、会場ではなく家で応援させもらうね」
と、伝えていたのですが、興毅からの連絡に並々ならぬものを感じ、
急遽、駆けつける事になりました。
この試合、KOはないと思っていました。
友人たちを、家に残し、マネージャーとふたりで会場に駆けつけました。
3ラウンド、フルに戦いましたね。
ウエイトを上げた興毅のパンチは、現役の時より数段上がっていました。
それに対し、
若い20 歳の「天心」の、スピードと、勘の良さ。見事でしたね。
行って良かったな。
僕は、3ラウンド、全9分間の戦いとは、別のものを観てきました。
興毅は、もうリングに戻ることはないでしょう。
試合後のふたりのコメントの素晴らしさ。
興毅は、若い「天心」の未来を讃え、
そして「天心」は、日本人初の3階級制覇したチャンピオンと、
戦えたことで幸せいっぱいでしたね。
これ以上のコメントはありません。
ただ、
今では弟のような存在になった興毅の最後のファイトが観れて良かった。
お疲れ様、興毅。
すぐに会場を後にしました。
そして、部屋の前に着いたら、ドアを漏れての歌声。
「ただいま!」
「あー?ASKAね。今、来たとね?」
「オレん家です」
すっかり、いっちゃってました・・・。
語る、語る・・・音楽を語る。
話は、ビートルズ、クイーンからレディ・ガガまで。
亡くなったフレディ・マーキュリーが、
「今も、スタジオに曲を作りに来てる」という話を、一緒に体験しましたからね。
そうそう。
すごい話を聞いてしまいました。
「村上啓介」、熊本では有名な「お坊ちゃん進学校」卒業生でした・・・。
徹底的な、超ど級の「音楽バカ」で、音楽以外は世間からど外れした生き方をしている男ですが、ちゃんと、お勉強もできた男だったんですねぇ。
「コンビニに保険証を買いに行った男」
誰が、盛ったのか知りませんが、啓介さんを見てる限り、
「あるある」話なんです。
やはりそう。
と、いうか、実話ではないかと・・・。
夜も更け、一人ずつ、帰るわけですが、
「鼻つまんで泳ぐ人は?」
「帰りました・・・」
「なんね。帰るなら声かけくれたらいいとに・・・」
「あんた、さっき、ハグしてさよならしたよ」
「誰がね?」
「コンビニに、保険証を買いに行ったミュージシャンと」
また、少しすると、
「あれ?酸素カプセル人は?」
「酸素、溜めに家に帰りました・・・」
「家にね?いえーい!!!」
「はい、いぇい・・・」
また、1時間・・・。
「あれ?」
「帰ったよ」
「オリンピック、帰った?」
「今度は、東京に来るから」
「いえーい!!!」
「はい。いぇい・・・」
で、
「あれ?みんな、トイレが長かねぇ?」
に、つながるわけです。
10分もすると、啓介さんの頭の中では、「さよなら」した人が、
存在しているのです。
では、その時の会話をおさらい。
「あれ?みんな、トイレが長かねぇ?」
「今更ね?」
「こげん長いとは知らんかったよ」
「そこかい!!」
「なんね?そこて」
「あんたも、そこに戻りなさい」
「はぁ?オレはトイレには戻らんよ」
「トイレ縛りの話、してないから」
「芝居?トイレで芝居ばしようとね?」
「し!ば!りっ!!」
「また、ASKA分からんこと言いいよるばい」
「あんたが、いちばんわかっとらん」
「なんか、わからんばってん、いぇーい!!!」
「はい。今日は終わり」
「なんね?今日は朝までよ!!」
「朝です・・・」
玄関で、靴を履くのに一苦労・・・。
それ、オレの靴ですから・・・。
で、タクシーで帰りました。
と、思います。
無事に帰ったのを、啓介さんのTwitterで確認。
長い、1日でした・・・。