競艇。
こう書くと、前のパチンコと連動しますので、やたら遊んでたというイメージがついてしまいますが「行ったことがある」と、いうことです。
そこは「福岡競艇」でした。
人がぎゅうぎゅう詰めでした。
前のパチンコで登場した親戚と行きました。
もちろん、ボート乗りの名前もなにも知りません。
その人波の中で、一段高いところに立った人が、大声を上げています。
予想屋です。
その道のプロです。
その彼の予想した、番号を買うのです。
親戚は、予想屋から1 枚の紙を手渡されました。
黄色の10センチ四方の紙に、番号が、殴り書きされていました。
僕のポケットには1000円札一枚。
同じものを買っても、ふたりで外れてはしようがないとの作戦を立て、僕は違う番号を買うことになったのですが、何も知らない僕は、何番を買っていいのか分からないのです。
そのとき、隣に、老人がいました。
耳に鉛筆を挟んで、紙を握りしめていました。
「10レース」
そうです。今、買おうとしているのは、最終レースの10レースです。
その老人の紙を覗き込みましたら、赤字で「1-6」と、書いてあったのです。
僕は、200円を2枚。「1-6」に賭けました。
コンサートのオープニングフィルムで、競馬場のシーンがありました。
僕には、あのような場所は、その競艇のとき以来でしたので、
「競艇」と「競馬」では、種類は違えど、実は、あのときのことを思い出していたのです。
ああいう賭けごとにおいての迫力はすごいものですね。
スタートの合図で、一斉に飛び出したボートへの声援は、怒濤のようなものでした。
馴れていませんので、目を凝らしても、何番が先頭なのかがわからないのです。
あっと言う間に、ゴール。
楽しんだという感覚はなかったですね。
ただ、参加したという感じでした。
そして、電光掲示板。
そこには、
「1-6」
が、映し出されました。
ビギナーズラックです。
12000円。
僕は、よくよく思えば、この人生、
「16」「36」「52」「56」
に縁があります。
そう言えば、僕の良く知る人物の誕生日が「1-6」ですね。
こういうのって、あるんでしょうね。