アナログレコード

本日、最後の打ち合わせが終わりました。

 

先日の「Youtube生配信で配信されなかった映像」の中で、つい、喋ってしまった

「Too many people アナログ盤」のリリースについての打ち合わせでした。

 

いわゆる「LPレコード」です。

 

もう、10年以上になるなぁ・・・。

あるオーディオ雑誌の代表から、

 

「ね、アナログ盤を作ってみない?」

 

と、誘われていたのです。

10年前といえば、もう世の中の音楽は、すっかりCDでしたからね。

 

「良質なオーディオサウンドに拘るオーディオマニアは、未だにレコードだもんね。

OK。いつかやろう。それを、オモシロイと思える時に、こちらから声をかけるね。」

 

そんな、約束があったのです。

 

思いついたら、即行動。

 

今年の春過ぎごろだったかな。

 

「ね、Too many peopleでアナログ盤を作りたくなっちゃったよ。やらない?」

「ほほう!やっと来たか。もちろん待ってたよ。」

 

と、いう話までは早かったのですが、相手はオーディオ専門雑誌の代表。

音には、どこの誰よりも拘りがあるのです。

こんなに時間がかかるとは思いませんでした。

 

結果を先にお伝えしますと、本日、やっと完成いたしました。

 

この制作には、まる4ヶ月間を要しました。マスタリング音源はあったわけですから、1週間もあれば済む作業だと思っていたのです。

 

すっかり忘れてしまっていました。

 

そうそう。アナログ盤には「アナログマスタリング」が、必要でした。

 

「ただのアナログ盤にはしたくない。日本の音楽業界において、

 これ以上の音質のレコードはないという一枚にしたい。」

「エンジニアはこの人しかいない」

「機械(カッティングマシン)はこれしかない」

 

やっぱり、なんかあるのかなぁ・・・。

 

「この人しかいない」と、紹介されたエンジニアは、C&Aのデビュー曲

『ひとり咲き』のレコーディング時に、アシスタントをやっていた方だったのです。

 

37年目の再会でした。

 

今では、トップと呼ばれる存在になられていました。

 

機械は、生産78台目のモノでした。

 

バージョンアップを重ねてきての機械です。

現在、世界に80台ほどしかない78番目の機械ですので、

もっとも優れた機械と言えます。

 

プレスの元になる1枚を作るために、16回やり直したことを伝えられました。

 

その音を、本日聴かされたのです。

 

途中段階で、一度聴かせてもらっていたのですが、レコードが放つ、

音の膨よかさ、奥行き・・・。

 

自分の耳が、どれだけデジタルに慣れてしまっていたのかを痛感・・・。

 

そして、本日。

その完成された音の前では、ただただ、無言になってしまいました。

 

今回、アナログ盤は5000枚のプレス予定です。

先ず「Weare」で、先行予約を行います。

「Fellows」では、1000枚を確保させていただきました。

 

11月末に順次発送予定となります。

 

通常のアナログ盤ではありません。「重量盤」と、呼ばれるものであり、

1枚の厚さが違います。しっかりとした溝が掘られており、

1枚には収まりきれませんでしたので、2枚組となりました。

 

俄然、プレヤーが欲しくなってしまったなぁ・・・。

ソロデビュー30周年にして、初めてのアナログ盤ですので、

記念の1枚となりました。

 

プレヤーをお持ちの方は、ぜひ、この記念アナログ盤の音を聴かれてみてください。

 

話は変わります。

 

明日、25日にオープンする配信サイト「Weare」では、

特別「ハイレゾ音源」に目を向けていますが、

New Album「Black&White」のハイレゾ音源の配信には、間に合っていません。

 

ハイレゾ音源」は、先日お伝えしました通り、すでにできているのですが、

「Weare」では、これまでの配信音源とハイレゾ音源を、その場で聴き比べていただけるよう、現在、エンジニアの皆さんが、それに向けて作業をしてくれております。

 

1週間後ぐらいになるのかなぁ・・・。

 

ですので、25日は、通常の配信音源の配信ですが、「Weare」では、

配信音源の圧縮率を緩めましたので、その音質はかなりなものです。

 

ここから配信することになる、他のアーティストの音質も同じように高音質音源です。

 

「Weare」は、音楽業界のための配信サイトですので、1曲400円という、

他のサイトには類を見ない低価格でのお届けに成功いたしましたが、

音楽業界を活性化させるために、もっともっと低価格になるよう努力して行きます。

 

高額すぎてはハイレゾの未来が遠すぎる。

 

皆さんには、早く高音質ハイレゾ音源を楽しんでいただきたい。

利益追求が目的はでない会社だからこそできることなのです。

 

アーティストがアーティストでいられつづけるために。

アーティストが、良い環境で音楽制作することができるように。

 

「Weare」の使命はここにあります。

 

明日(もう今日)は、また別のことをお伝えさせてください。

さあ、寝なきゃ。

良い歌を、明日歌うためにね。

 

 

ASKA