お知らせがあります。
「Too many people」を「CDで聴いてくれてる方」「配信音源で聴いてくれてる方」
そして、「レンタルショップ物をコピーしてしまって、ぅあ!!本物を買えばよかったー!」と、後悔してくれているあなた。
どんな形であれ、
「聴いてますよ。最高です!!」←ここ大事
と、言っていただけるだけで、いつも幸せな気持ちにさせていただいております。
きっと、人は皆そうなのでしょうが、自分の聴いている、その音楽環境を信じ、受け止め、そこから流れてくる音に喜びを持たれているはずです。
僕もそうでした。
アルバイトでやっと手にすることのできた、あの時のカセットデッキは、最高に良い音をしていた。
だって、自分だけのものなのですから。
聴く環境の違いはあれど、どんな時代も音楽は、聴く人に満足してもらえるよう、精一杯に良い音でありたいと思っているはずです。
アナログとデジタル。
これは、もう別物ですからね。
これを経験することのできた僕たちは、歴史の中でも、
「巡り逢い」と、言っても過言ではない瞬間を分け合ったのでしょう。
デジタルは、素晴らしい。
しかし、アナログへのコンプレックスに打ち勝とうと、デジタルはデジタルの未来を切り開こうとしています。
究極のデジタルとは、いかにしてアナログに近づくかですからね。
そして、近い未来では「ハイレゾ音源」が、主流になるでしょう。
「ハイレゾ音源」
う〜ん、どう説明しようか・・・。
もう、巷では、やっとというか、随分語られ始めてきましたが、CDはとても便利で、
良い音に聞こえます。しかし、実は、どんなエンジニアの腕を持っても、懐かしきあの時代のレコード盤の音には敵いません。
無理なんです。
例えば、 CDは10階建ビルの3階から8階までという、制約の中で、最高の仕事をしてくれています。
レコードは「風がビルの周りに集める砂の音」から、「屋上の上を飛び回る鳥の羽の音」まで・・・。これは少しオーバーな表現でしょうが、「例えば」と、いう前置きを使って表現するなら、そのくらいの音の広がり、そして奥行きを持っているのです。
なので、未だに「レコード」への根強いファン、支持者がたくさんいます。
でも、配信音源は楽だもんね。
聴くのも、扱うのも・・・。
時代の中で、生まれるべきして生まれたもの。
僕たちでさえ、あえて圧縮と書かせていただきますが、
CDをパソコンに取り込んだ、いわゆる「圧縮音源」(配信音源)を聴いています。
配信音源も、随分良い音になりましたからね。
そんな差のある、いや、違いはありますが、今や世の主流となった配信音源の持つ、
その特性を最大限に活かした音作りを意識しなくてならないと思うのです。
すでに、配信音源用マスタリングをしているミュージシャンも現れています。
みんな同じ気持ちなんです。
僕たちが巡り逢いのように出会った音。そして、その楽曲の温度。
スタジオなどでは、特にそう思います。
今、自分を満足させるためだけに流れ出してきているような、この瞬間の音。
この音を、このまま世の中に届けたい。
先ほど、お話しました「ハイレゾ音源」は、レコードとまでは行きませんが、
「よくここまで近づいてきたね。頑張ったね。」
と、言えるものなのです。
「いつだっていい音で聴いてもらいたい。」
それが、できたら作り手も、聞き手もお互いに幸せですからね。
今回、僕は、もっともっと幸せになりたいと思いました。
自分の歌を、音楽を届けて、幸せになってもらいたいなどと考えてしまう僕は、
まだまだ勘違いの途中を歩いているのでしょうが、こうなったら、
思いきり勘違いの顔をしながら、歩いてみようかなと。
そんな気持ちが、増してしまいまして、
今回、仲間の協力を得、本来、あってはならないであろう、作品の作り直し。
そうなんです。5月にリリースした配信音源のリマスタリングをしてしまいました。
もっともっとイメージの音に近づけるために。
すでに準備は整いました。
「Too many people 」リマスタリング音源の配信は明日から始まります。
まずは「iTunes」からですが、「iTunes」において、ダウンロードされた方は、
もっと良くなった、ニューマスタリング音源で聴いてみてください。
一度、購入されているのです。
お金は発生いたしません。
お忙しい中、余計なお時間を取らしてしまいますが、
僕の勝手な満足に、お付き合い願えたら、幸いです。
今回の出来事で、配信音源のどこをどう調節すれば、
自分の届けたい音になるかに、大きく近づくことができたような気がします。
ぜひ、再ダウンロードで、お楽しみください。
今日は、ギャグなしです。
本来は、そういう男ですから。
イレブン