ただ今、熊本から帰って参りました。
以前、紹介させていただいた、熊本のデザイナーの西本さんが監修をしている写真家やデザイナーの集まり「遊美塾」(ゆうびじゅく)ですが、そこの、生徒さんが発表する作品の個展を観に行ってきました。18日から26日まで、ホテル熊本テルサで行われています。
1月に撮影した僕の写真も、西本マジックでグラフィック処理され、作品になり、展示してありました。
「人間の目は、写さなくてもいいものまで写してしまう。写真は、切り取られた世界なので、余計なものは写さない。」
写真に対する西本さんの考えが、述べられていました。
そうですよね。作品です。必要なものだけで、ひとつの世界を表してゆく。
音楽もそうです。
楽曲は「何が言いたいか」「何を表現したいか」「何を、どう伝えたいか」・・・。
それだけです。
作品と呼べるものは、たとえ種類が違っても、表現したいことは同じです。
今日観た生徒さんの作品には、力があり、こんなところに、こういう人たちがいるのだなと思わされました。
西本喜美子(西本さんのお母様)さんの作品も、しっかり展示してありましたよ。88歳で、写真、そしてそれを加工する楽しみを謳歌されています。
お母様は、春過ぎに、とうとう東京銀座の三越で、個展を開くことになったそうです。
魔女にふんしたお母様が、ほうきに股がって空中に浮いてる写真が印象的だったですね。すべてひとりで作りあげたものです。
僕は、福岡の音楽仲間4人を連れて行きました。
すでにお母様は、全国区で有名になられているので、仲間はお母様にお願いし、一緒に写真を撮ってもらったりしていました。
良い光景でした。
それから、21時近くまで「遊美塾」のすぐ側にある焼き鳥屋さんで、打ち上げをやり、今帰ってきたところです。
地震の影響で、街中には、まだまだブルーシートに囲まれた建物が目立ちましたが、元気な熊本を再度見せつけられた感じでした。
明日を見据えた人間は、本当に強い。
昨日を糧に明日を見る。
作品とは、そうありたいものです。