一夜、明けて・・・ 「700番 完」
**文中で「メディア」「マスコミ」という表現がありますが、
いずれも「一部のメディア」を指すものです**
先日、
「誤解は怖い」
と、いうフレーズを用いて、その「誤解」に反応された方たちが多くおられました。
フライデーの日、僕が書こうとしていたことがまとまりました。
僕は、今日の日をいずれ迎えることになると思い、みなさんにお伝えしようとしていました。
まず、彼女の存在で離婚になったわけでではないということ。
ここは夫婦間のプライバシーであるため、説明はしません。
今、僕の横には「700番」は、置いていません。
ですので、今から書くことに「700番」と、食い違いがあったとしたら違いを指摘してください。
当時、僕は「倫理」「道徳」から外れた、今、社会がもっとも反応する「不倫」の状態でした。
これに関しては弁明も何もありません。
僕が逮捕されましたのは、2014年5月17日の早朝7時過ぎだったと記憶しています。
そして、彼女が逮捕され名前と顔が世間に公開されたのは8時半だったと思います。
なぜ彼女が逮捕されたのか理由が分かりませんでした。
なぜなら、彼女には「覚醒剤」など、一度も見せたことがなかったからです。
尿検査を受けて逮捕なら分かります。
しかし、彼女が尿検査を受けたのは12時過ぎでした。
まず、この時系列に不自然を感じてください。
僕と、
「一緒にいた」
それだけで逮捕されました。
僕は取り調べを受けた50日間、毎日のように彼女の無実を訴え続けました。
拘置所は6畳ほどの部屋、洗面台とガラス越しの便器、それ以外はありません。
その部屋を手錠なしで出られるのは、朝の体操と取り調べの間だけです。
取り調べ室に向かう、たった20メートルもない廊下を歩くにも手錠をかけられました。
僕はいい。悪いことをやったのだから。
何もしていない彼女が、これと同じことをされている。
僕と一緒に居たというだけで・・・。
僕は、彼女の部屋に「覚醒剤」を持って行ったことがありません。
ですので、早朝僕が逮捕された時に、衣服、所持品からは一切出てきませんでした。
もちろん彼女の部屋からも・・・。
しかし、ゴシップ誌は覚醒剤が部屋から発見されたと報じました。
警察は発表していません。
そして、体液の付いたティッシュが見つかったと。
持って行ったこともないのに、その部屋のティッシュから、なぜそれが発見されるのか?
実は、これもゴシップ誌が作った話でした。
ゴシップ誌の作り事は、犯罪者となるとすべて許されるようです。
Hatenaブログの時に、元司法関係でお仕事をされておられた方のコメントがありました。
「もし、それが本当に発見されていたならば、確たる重要な証拠であり、弁明はできない」
裁判においては、その重要証拠は提出されませんでした。
無かったからです。
「親しい人物の証言」
これを書けば、この国では責任を回避できるのです。
そのソースを明かさなくても良い法律があるからです。
なので、ゴシップ誌にはどんな嘘も許されています。
(彼女は)クスリで、一晩中部屋で踊りまくっていた。
社長の愛人で、高級マンションをあてがってもらっていた。
有名人用の接待クラブなるものがあり、そこで彼女はカラダで接待していた。
男性の出入りが激しかった。
お店で、上司を四つん這いにさせて笑っていた。
お酒で酔った上司が、女子を笑わすためにやっただけです。
各週刊誌の創作話が、世間に植え付けられてしまった。
しかし、このようなことを書かれてしまったのは、僕の責任です。
僕は、罪を犯しましたし50日間6畳の部屋に閉じ込められました。
何もない、話す相手もいない50日間は耐えるに耐えられなかった。
これまでの人生で一番苦しかったことは?と聞かれたら、それを答えるでしょう。
対して、
何もしていない彼女は5ヶ月間閉じ込められました。
そのうちの3ヶ月間は「拘置所」でした。
「拘置所」というのは「刑務所」と、同じ扱いです。
「刑務所」は、他人と会話ができますので、ある意味「拘置所」の方が過酷でしょう。
彼女が5ヶ月となったのは「罪を認めなかった」からです。
何もやっていない彼女が罪を認めないのは当たり前の話です。
この辛さにより、無実の者でも「やりました」と、言ってしまいます。
罪を認めれば、有罪確定となり、執行猶予がもらえ、その地獄のような場所から脱出できるからです。
よく5ヶ月間耐えられたなと思います。
皆さんが、いちばん嫌悪感をもたれている彼女の法廷での発言。
僕が「誤解」という言葉を使ったのは、ここです。
裁判では、決して嘘を言ってはなりません。
更に刑が重くなります。
皆さんが、いちばん嫌悪感、そして憎しみまで持った彼女の法廷での発言についてお伝えいたします。
すべての弁護士はこう指示します。
「相手をかばってはなりません。あなたが助かることだけを考えてください。相手にも弁護士がいるのです。
相手のことなどどうでも良いんです。あなたの人生がかかっています。しかし、嘘はついてはなりません。
いいですか?相手はどうでも良いんです。」
これを、何度も何度も言われます。ある意味マインドコントロールです。
被告人において弁護士の指示は絶対なんです。
僕もそう言われました。
「相手のことを考えてはなりません。あなたが知らない時間の方が多いのですよ。他に男性がいたと思ってください。相手が、あなたに内緒で覚醒剤を入手し、使用していたと考えてください。あなたが彼女に見せたこともないなら、他からの入手です。相手はどうでも良いんです。あなたが助かることだけ。これだけです。」
検事調べの時にこう言われました。
「彼女とふたりでやったことを認めた方が良いですよ。」
「やっていないものを認めるわけにはいきません。」
「私は、あなたたちのことを思って認めるよう勧めています。」
「申し訳ありません。仰られている意味が分かりません」
「今、認めないと裁判では過酷な質問をされます。傍聴者の前で、すべてをあらわにされる質問に答えなくてはならなくなります。私は、そういう光景を数々見て参りました。私はあなたたちをそうさせたくないんです。もう、社会的制裁の真ん中に立たされています。今後の人生を考えましょう。受けることになるダメージを、少しでも軽くしておきませんか?ダメージコントロールしましょう。すべてを今、認めましょう。
あなたも、彼女も覚醒剤を使用しましたね?」
「何度も答えて来ましたし、今後も僕の発言が変わることはありません。僕は、認めます。しかし、彼女は無罪です。3度ほど、3CPP(一瞬目が覚める「現在は違法」)を、確かに彼女の部屋に持って行ったことがあります。しかし、彼女は一度も手をつけてはいません。3度目には『そんなものを持ってくるなら、二度とここへは来ないでください』と、言われましたので、その後、一度も持って行ってはいません。」
そして、すべてを晒されることになる裁判を彼女は選びました。
無実を勝ち取るためです。
聞かれたことにはすべて答えなくてはなりません。
何から何までです。
決して自分が助かるために、自分から発言したのではありません。
聞かれたことは答えなくてはならない。
みなさんは、
「相手の家族のことを考えたら、よくもあんなこと言えたよね!!」
それは、彼女がいちばん苦しんだところなのです。
しかし、法廷とは、それを許さない場です。
すべてを明かさなくてはならない。
聞かれたら、答えなくてはならない。
予め用意された資料、質問があります。
警察が様々なところで事情聴取し、揃えた資料です。
知っていることを、本人の口から自供させるのです。
どれひとつ食い違いがあってはならないのです。
法廷の場で裁判官に対して「虚偽をした」ことになってしまうからです。
すべて、すべてです。
マスコミは、こここそに興味を抱いてました。
世間が喜ぶ記事が書けるからです。
みなさんが聞きたくなかったことは、彼女から発信したのではなく、聞かれたことに対して食い違いのない、
つまり「虚偽」とならない発言をしいられてのものでした。
それでも、僕をかばおうとし、嘘ではないギリギリ発言をしましたので、曖昧な部分が現れ、
彼女は窮地に立たされました。
そして、次の裁判を迎えます。
「私は覚醒剤を使用してはいません。考えられるとすれば第三者のものが混入したとしか考えられません。」
「第三者とは誰のことですか?」
「私の周りで覚醒剤をしていたのはASKAさんだけですので、ASKAさんのことです。」
この発言は、ゴシップ誌が大喜びでした。
「女がASKAを売った!」
「愛人にまで袖を振られたASKA」
彼女は法廷で聞かれたことを答えただけです。
事実、彼女は何もやっていないのですから、やっていた僕の名前を出すのは当然です。
「ASKAを売った冷酷、極悪の女」
これを背負って彼女は生きています。
僕は、未だに、なぜ彼女の身体から覚醒剤が検出されたのか分かりません。
裁判の結果は、みなさんがご存じのように、
彼女は懲役2年、執行猶予3年の刑を言い渡されました。
毛髪検査の謎です。
髪の毛は切らない限り、検出されます。
「検出された」と、発表されました。
あり得ない発表がなされたわけです。
大きな疑問を持った彼女の弁護団が、すぐに2度目の検査を要求しました。
そして、やっと受け入れられた2度目では覚醒剤は検出されませんでした。
検出された尿鑑定も,同じようなことがあったのです。
濃度は5段階に分けられます。
彼女の尿は「1」でした。
僕が「3」であったのに対して、彼女が「1」なのは変です。
弁護団は、そこを突破口にしました。
「『1』とは切り捨てだと思います。正確な数値を述べてください」
検査官が少し考え、口にした数値は、「0,0XX」程度だったのです
ある種の風邪薬で、時に出てしまう数値よりも低かった・・・。
これを報じたメディアはありませんでした。
結局彼女は「違法薬物使用単独犯」と、されてしまいました。
僕は、彼女を有罪にしてしまったことを一生背負うこととなりました。
僕は、50日間の苦しい拘束。
何もしていない彼女が地獄の5ヶ月間・・・。
本当に苦しかったと思います。
よく耐えたと思います。
彼女が執行猶予で出て来るシーンが、
ネットで消えることはありません。
彼女が仮の自由になってから、友人を介しての僕への伝言が、
「滅多にできない経験をしちゃいまいしたぁ(笑)」
それに対して、僕は何も伝言できませんでした。
僕が家をでたことと彼女の存在は関係ありません。
僕の弁護士団の指示でした。
これには様々な理由があるため、語ることはしません。
僕のそばを離れて行く人 僕の前に現れる人
ずっとずっとそばにいる人 遠くで眺めている人
そして、その後、時間を経て、
今、彼女は、
「ASKAを守ろうチーム」
言い換えれば、
「ASKAを薬物の出会いから監視しよう」
の、一人でいてくれてます。
今、僕がお話できるのはこれだけです。
今後のことは、誰にもわかりません。
「700番 完」
いつか、この時を迎えるであろうことは分かっていました。
どこかで、早く越えたい、迎えたいと思っていましたので、
実は、写真雑誌にはホっとしていたのです。
その上で、また、写真雑誌のやり方をみなさんと共有するために、
向こうの誘いに乗り、ドタバタを演じてみました。
ね?
「後ろ姿しか掲載しません。一般人を巻き込みことはしたくはありません。過熱報道から逃れてください」
と、連絡してきたフライデーのタイトルは、
「スクープ! ASKAがひた隠す『覚醒剤事件の愛人』との同棲生活」
4ページ特集、女性の顔丸わかり。
すっかり情報を掴んでいた写真雑誌が、
なぜ、このタイミングで発表されたのか?
これが分かりません。
僕は、今度、3回目の「裁判」を迎えます。
昨日は、あの後もお客さんはつづきました。
今日のブログは、みなさんへのお手紙だと受け取ってください。
僕には、今後、大事な仕事があります。
そこに向かって進んでいます。
USAから、連絡がありました。
さあ、やらなきゃ。
http://www.e-fanclub.com/aska/