語り継がれていない「龍馬の場所」 1

「止めてください!」

突然、僕がそう言いましたので、運転手さんは、

慌ててブレーキを踏みました。

たった今、通りすぎた左手の細い階段が、そうだと思ったんです。
初めて来たところでしたが、そんな感じがしませんでした・・・。

龍馬研究会の方から聞いた話は、

「あの中岡慎太郎と並んだ墓の上に、龍馬の別の墓がある」

とのことでした。

以前から「別に墓がある」と、いう話は聞いていましたので、
「なら、そこに行ってみたい」と、いう気持ちがあったんですね。

とは、言っても、

その「別の墓」も何も「龍馬の墓」に行くのは初めてのことでした。
意外でしょう?

そうなんです。
これまで、何十回と京都には来ましたが、

いわゆる「観光スポット」となったところには、
足を運ぶことはなかったのです。

研究会の方の、

「墓の上に別の墓がある」

この言葉だけが頼りでした。
研究会の方も、噂だけを知っていた程度でしたので、

行ったことはないとのことでした。
ですから、詳しい説明ができなかったのです。

その日、龍馬の墓参りに行くことは、決めていました。

実は、今回の「京都公演」。
最初、ビルボード側からは、2日間の公演を希望されていました。

やはり普段、外国人アーティストとの仕事がメインのビルボードですので、
「京都」という土地は、特別なところなんだなと、思いましが、

流石に2日は、多いでしょう。

「関西エリア」考えると、そのうちの12月10日を選びました。
そんな経緯で、スケジュールは決まりました。

たまたまなのです。
「移動しやすい」行程を優先致しました。

12月10日朝、「イノダ」で朝食中、指揮者の藤原いくろう氏が、

ASKAさん、すごい!今日は龍馬の誕生日ですよ!!」

と。

一般的には、11月15日です。
誕生日と命日が同じという、この龍馬の日は、あまりに有名です。

実は、この命日は、龍馬の妻「お龍さん」が、

旧暦で、独断で選んだ日なんですね。
坂本龍馬史」で、唯一現代とは合わないのが、

この旧暦による「誕生日」「命日」でした。

新暦
つまり我々の暦では、12月10日が、本当の「誕生日」であり、

「命日」です。

 

 つづきは

 

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ASKA (2018/12/12 12:14)